Ninja250/ニンジャの基本整備 ~ヒューズボックス編

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Ninja250 使用説明書 ~ヒューズボックス編
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Ninja/ニンジャ250 ~ヒューズボックスの位置

現行車に多い工具を使わないとヒューズボックスにアクセス不可能な点

2010年を過ぎた辺りから工具無しでヒューズボックスへ辿り着けない整備性の悪さ。
シートが鍵で開閉可能で、ヒューズもシート下にあってくれる事が本来のあり方だと思うのですが、現行車両ではメーカー問わずそう言った作りが主流になりつつあるのはとても残念な事です。

ニンジャ250~2019年式を使って解説

ヒューズボックスは左側アンダーカバー上部に位置

メカ初心者を含め中古車購入の方にも役立つ様に解説しています。

 

フューエルタンク下のグレーのカバーを外すとヒューズボックスはあります。


【前後シートの取り外し方法】
サイドカバーを外すにはまず前後のシートを外さないとなりません。

 

先ず最初に左後方・テールカウル下部にあるシートキーでリヤシートを外します。

鍵を廻しリヤシート前部を持ち上げ、そのまま前方へと引き抜きます。

 

フロントシートの取り外しはリヤシート下・右側に位置するレバーを引くとロックが解除されて外す事が出来る仕組みになっています。

ヒューズボックスへのアクセス

前後シートが外せたらサイドカバーを開けてヒューズを交換します

カバーは2点だけM5ボルトで固定されています。

前方は外部剥き出し、後方はシートを外すとその存在に気付きます。

赤〇がボルト位置で黄〇は横方向に挿し込まれている部分です。
ボルト2本を外したら、カバーを引っ張るだけで外す事が出来ます。

ヒューズボックスは2個

カバーを外すとヒューズボックスは2つに分かれています

向かって左側(車両前方)は「ヘッドライト、イグニッション、ブレーキ、ホーン、冷却ファン、メーター、FI」となっており、向かって右側(車両後方)は「アクセサリー、ウインカー、ABS2系統」となっています。

 

カバーを外すと2つのヒューズボックスがあるのが分かります。

 


   【前側】                   【後側】


ヒューズの確認とウインカー修理方法

「ミニブレードヒューズ」と呼ばれるヒューズの確認作業

今回の修理はウインカーが4灯全て点灯しないと言う修理依頼でしたので後方ボックスの「10A・シグナル」を点検します。

ウインカーの点検方法として合図を出した時に、前後のどちらか片側が点灯したままもう一方は消灯の場合は消えている方が球切れ若しくはアース不良か断線によるものです。

 

右が新品、左が切れたヒューズです。
こうしてみると一目瞭然ですが、BOXから外さないとハッキリと善し悪しが判別出来ませんのでボックスから引き抜いて確認します。

ウインカーのヒューズが切れた(飛んだ)原因はウインカーリレーの不良によるものと確認され、これを一緒に交換して原因の大元となる物を正す事が出来ました。
修理とは原因を追究しそれを直さない限りは完了したとは言えません

新車購入1年目でしたが部品の不良は稀にありますので致し方無い事と思いますが、オーナーさんは新車購入先から「錆によるもの」とか「濡らしたせいです」とか、整備従事者には有り得ない程の誠意と知識のない発言を受け意気消沈して当方へと依頼が来た経緯です。
納車直後からハイフラッシャーになったりと症状が出ていた時に水濡れや錆のせいと言われればそれはメカに詳しくなくてもその販売店はおかしいと思うに違いありません。
全国チェーンの販売店なのですからもう少ししっかりして欲しいところです。