Z1/Z2,W1-W3 ~ハンドル交換に伴なうスイッチボックス用の穴開け加工

Z-1
Z1/Z2を題材にハンドルへの穴開け加工を解説

 

ハンドルへの穴開け・位置決め方法を解説

Z1/Z2~Z系の旧車のみならず現行車含めこの作業を怠ると、
スイッチボックスがしっかりと固定されずにアクセルホルダー毎抜けてしまうなど
走行時の危険をも伴いますので要注意!


 

Z1/Z2のハンドル交換を題材に解説

ハンドルは今やマフラー以上に交換頻度の高いカスタムメニューです

ハンドルスイッチ側の『凸』を削って対処する方法が一般的ですが、アースが取れずにホーンが鳴らない等のトラブルもありますので穴開けを推奨しています。

 

【スイッチボックス側の『凸』部分】

この突起を削ってしまい、ハンドルは無加工で取り付ける手法が昔から一般的です。
Zに関しましてはしっかりとスイッチボックスが固定出来るのですが、アースが取り難く
ホーンが鳴らない症状の原因になる事も多々あります。
スロットル側もこれで共回転する事なくきっちりと固定されますが、固定ビスが緩んだ時には
アクセルホルダー毎抜けてしまう等危ない場面に遭遇する事にもなり兼ねません。

 


 

実際の作業方法~位置決め簡単手法

知ってしまえばとても簡単!~ボール盤が無くともハンドドリルで穴開けOK

 

【ハンドルへのマーキング方法】

 

まずはハンドルの希望角度を決めます。
画像の「絞りハンドル」はあまり起こさず
僅かに手前位のセットが、見た目も乗車ポジションも良いです(個人的意見)。


 

 

そして『凸』部分が当たりそうな部分にマスキングテープを貼り付けます。

 


 

 

スイッチボックスの希望角度に合わせて
『凸』部をハンドル側に押し付けます。
(少しグリグリと)

 


 

 

そうするとテープ表面に凸部の〇が刻印されます。

これでマーキングは完了、あとはこの印に沿って穴を開けて完了です

 

 

穴開けはドリルよりも「ドリル刃」が重要です

 

 


 

穴開けに関して

ボール盤が無くてもハンドドリルで充分な作業です
ただししっかりと手順を踏んで進めないと綺麗に完成しませんので、ここは焦らず丁寧に

  1. ポンチを使って位置決め
  2. 凸よりサイズの細いドリルで下穴を開ける
  3. 凸に合わせたサイズのドリルで穴開け
  4. 大きいサイズのドリルでバリを取る(機械は使わず手動にて行うのがコツ)
外装を傷付けない様にタンクをカバー、若しくは取り外して作業します

~~~4.の工程は金属ヤスリでも可

 


 

ハンドルグリップの簡単取付方法

過去にも幾度かご案内していますが、再度解説しています

 

【グリップ取り付け方法】

下準備として古い接着剤を綺麗に除去します。
「ゴム系」の接着剤をハンドルに適宜・適量塗布します(この部分は薄くで良し)。
グリップ側・穴周辺へ多めに接着剤を1周させます。

パーツクリーナーをハンドルとグリップ内側にスプレーし、即座にグリップを押し込みます

ここで注意したいのは、グリップは回転させずに押し込む事です。

 

 

接着剤は「ゴム系」を使用します

昔から定番間のある「G-17」がありますが、これは夏場など溶けだしてしまうので要注意。
少量で良い場合には各社から販売の10g程度の品で充分ですが、頻繁に使う方は同じコニシの
「G103」がゴム系・大容量でお勧めになります。