リヤホイールの再生
ステンレススポークとアクロン製アルミリムが組まれたホイールの再生・リビルドです
リムはコンパウンドにて磨き、スポークは真鍮ブラシにて汚れの除去と錆落とし
ハブから顔を覗かせるヘッド部分のみバフ仕上げを行い、ハブセンターをガラスビーズ仕上げ、
ハブサイドはペーパーから研磨し最終的に鏡面仕上げを行います。
同時にリヤブレーキパネルとスプロケットハブも同様にバフ仕上げとします。
全ては分解・洗浄、脱脂作業から
ブラスト加工の前処理として全ての構成部品を分解し脱脂洗浄します
「ベアリングの交換はしない」、「外すの面倒だから・・・」と言う場合は
少し高度なマスキングで対処が出来ます。
ベアリング周辺のグリスを綺麗に落として脱脂し、塗装用マスキングテープを2回貼り付け
その後、配線用テープを縦に2回貼ってから剥がれ止めに外周を2周貼り付けマスキング完成。
これでペーパー掛けの際水に浸しても問題ありません。
ベアリングを外した場合、ブラスト前にメディアがベアリング勘合部分を傷つけない様に
圧入部分をマスキングする必要があります。
リヤホイールハブの加工
殆どの車両がそうなっていると思いますが、ハブセンターは錆でかなりやられています
ドラム側は錆と摩耗で出来た段差を「60番」のペーパーで修正します。
メディアはアルミナ100番→ガラスビーズの順に行います。
いきなりガラスビーズだと深い錆は落とせませんので、ペーパー仕上げと同じく粗い物から順に行います。
ハブのスポーク部分は状態にもよりますが、耐水ペーパー600番~800番~1000番、と
水研ぎを進めていき、最後はコンパウンドで仕上げます。
★スポークの組み方は別ページにて解説していますのでこちらを参考にして下さい★
★リムの「振れ取り」方法は別ページにて解説していますのでこちらを参考にして下さい★
ブレーキパネルの研磨作業
今回のケースではあまり悪い状態ではありませんでしたので、
600番~800番~1000番~コンパウンド~青棒・最終仕上げ ・・・としました。
~~~水研ぎもコンパウンド作業も行う時は薄手のピタッとフィットするビニール手袋の着用で
指と爪が全く汚れる事無く作業が進められます(違和感もありません)。
研磨と一緒に行うとベストなブレーキ整備
「ブレーキカム」の部分の整備も同時に行うのが一石二鳥
ここでもうひと手間かけるだけでブレーキの効きやタッチ、操作性能が更に向上します。
スプロケットキャリアの研磨作業
洗浄後、表立って見える部分をコンパウンドにて研磨
~~~バフの基本はあまり強く・長く押し付けない事で、これをするとアルミ表面が荒れて
凸凹になった表面は黒ずんで光らなくなります。
【完成】~全て完了すると素晴らしい出来栄えです
~~~ここまで磨くと離れて見ても足元は光り輝きとても美しい仕上がりが確認出来ます。
~~~スプロケットも新しくしましたので更に輝きが増しています。
ホイールのバフ仕上げに合わせて、スプロケットナットはクロームメッキ・フランジタイプのロックナットを使用しています。