スプロケットカバーを変更せずノーマル形状を維持し「油圧クラッチ」へ
クラッチを油圧式に変更するとワイヤー式と比べ物にならない程に引きが「軽く」なります
それまでは「Z750FX」用のクラッチレリーズを使い(ベアリング方式)ワイヤーは曲がりパイプの「GPZ1100F」の組み合わせで使っていましたのでノーマルZ1よりも軽くスムーズではありましたが、それと比較しても遥かに軽く使いやすいクラッチになりました。横置きよりも縦置き(ラジアル)が軽く、どのメーカーよりもブレンボが群を抜いて素晴らしい性能評価です。
マスターシリンダーは「ブレンボラジアル」を使うと全てに於いて満足が得られますのでこれはマストアイテム。
また、社外油圧キットを使うとボード強度が足りずレバーを握るとボードが数ミリ動いてしまうのでクラッチの切れが悪くなります。そのトラブル回避も含めて今回は純正カバーのまま見た目に分からないさりげないカスタムを解説していきます。
もちろんZ1/Z2だけでなくZ750FX1/Z1000Mk2やZ900/Z1000からZ1Rまで適合しています。
純正カバーを使う為の油圧ポンプボード
必要なフィッティング類
スプロケットカバーの加工
レリーズASSYとポンププレートがスプロケットカバー内側に干渉しますのでベビーサンダーを使用し削っていきます(各部狭く小型のサンダーとは言え刃が届きにくいです)。
削る→組付け→確認の繰り返しで最終的にこのような状態になりました。
大まかに削って最後に「ペーパードラム」にて綺麗に仕上げて完了です。
油圧ホースの通り道も作らないとなりませんので実際には細かいリブ迄削って道筋を確保しています。
クラッチワイヤー取り付け付近を穴が開く寸前まで削っていますが、これもホースの干渉を考慮しての作業です。
この一連の作業が面倒な場合は「Z1000」のカバーを使えばカバーの加工は必要なく取り付け可能です(ホース通りの確保は必要有)。但し重量の増加になります
ブレンボ・ラジアルポンプの選定
Z1/Z2 油圧クラッチ~エピローグ
主要部分に焦点を当て解説してきました。実際にはマスター側に必要な周辺部品もありますが、メッシュホース製作と合わせて下記の記事を参考にして下さい。
カスタムパーツは日々進化しています。あらゆる方向にアンテナを張り巡らせ様々なパーツをインプットしていますが今日ある部品も明日には旧型かもしれません。自分の目で確かめつつより良い部品を使ってご自身の車両を最高の1台に仕上げて下さい。この記事・サイトがその手助けになれば幸いです・・・。