旧車御用達ヨシモト・バックステップの改造 ①~当時物を惜しげも無く現代風にリフレッシュ!操作性向上 Z-1編

Z-1
当時物『ヨシモト』製のバックステップ

 

入手当時は装着車両をよく目にしましたが、現在ではなかなか珍品の部類に入ってきました。
どんなハンドルを付けていてもしっくり・ピッタリくるこのステップはお気に入りです。

 

ステップバーが折り畳め、キックスタートも可能(マッククレーンとヨシモトの2社のみ)。
JMC・タルガレーシング製は折り畳めてもキックペダルを踏み下ろすと干渉します。


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最新部品を組み込みハイブリッド的に改造

ペダルのガタが多くなってきました・・・。

ゼットワンワン
ゼットワンワン

シフトペダル変更?

びーのちゃん
びーのちゃん

あたりぃ~♪

そう!

この左側からの画像で分かったね~☆

標準のシフトペダルは重い鉄製。
スチールパイプが同じスチールシャフトに入っているだけの簡素な造りのこの製品は、
グリスが切れるとすぐに摩耗しガタが発生する代物です。
ペダル側にスリーブを入れシャフト新造とも考えましたがすぐに同じ結果になると判断して代替案を考えてみました。
そこで現行車両からペダルを移植する方法として、同形状・移植可能な物を探す事に。

同じ構造を持つペダルは・・・?

ピロボールがペダル上部に設置されている物は現行車ではまずなく、
殆どの車両は下側に付いています。

私の場合、いかなる車両を整備・修理する際にもアンテナを張り巡らし作業しています。
ペダルを現行車のブッシュやベアリング入りに交換したいと考えていた矢先、
修理入庫した「ZZ-R1100」。

ふと目をやると、なんとバッチリな配置具合と確認。

上が「ヨシモト」

下が「ZZ-R1100」

嬉しい事にチェンジシャフト側のスプラインまで同じ。
ここはホンダの「CB400SF(NC31~)」が使える事は確認済みでした。

軽量アルミのが良いという場合は「ZX12R(A1/A2)」の部品がアルミなのもリサーチ済み。
今回オフセットの関係でそこはヨシモト部品のままペダルのみの交換とします。

「ZZ-R1100」のペダルは20年以上前の云わば旧車の物になりますが、
この年式になるとすでに無給油で使用可能なブッシュが埋め込まれています。

シャフトとのクリアランスも絶妙で、給油を怠らなければ常に良い状態が保てる構造です。

ペダルの付くシャフトの加工取付け

シャフトのネジ径は「12mm」

このままではヨシモトステップ・シフトペダル固定ボルトの「8mm」での取り付けには値しませんので、
シャフトのネジ部分を旋盤にてサイズダウン、切削・ネジ切を行い修正します(長さはほぼ同寸)。

同時進行形でステップバーの加工修正も行います(バーとシフトシャフトが共締め構造)。

ステップバーの加工・修正

ステップバーはホルダーと一体になっており、出来ない事はありませんが基本非分解です。
シフトシャフトは根元が六角形状で、この部分にレンチを掛けこれによって固定しますので
当たり前の事ですが座面が平らでないとしっかりと固定出来ません。

しかし、ステップバー側、底面となる部分は斜めになっていますのでフラット加工とします。
金工ヤスリで平らになる様に削って成形します。


 

 


また、六角部分はレンチで「17mm」サイズ。
この幅・これに合わせてクリアランスをとりますのでステップバーの取付穴を長穴にし、
後方にずらせて隙間を作る為に帳尻を合わせていきます。

ゼットワンワン
ゼットワンワン

見ると大幅に削って

修正したね~

びーのちゃん
びーのちゃん

じょうずに

できたわね~

せっかくなのでバフ仕上げでフィニッシュ。

長穴加工も順調に終了し、残るはシフト・シャフトの8mmネジ加工を残すのみ・・・。

上が加工後  

鏡面仕上げの図


 

   ネジ切り前の「12mm→8mm」加工

 

ペダル部品全容


 

仮組み図-1

 

仮組み図-2

 

 

~~~その②へ続きます。