Z1/Z2~W1S,W1SA,W3 ~ZとWシリーズのバッテリーについて

W3
Z1/Z2とW1S,W1SA,W3のバッテリーについて解説
ZシリーズとWシリーズのバッテリー

バッテリーは使用メーカーによって性能差があります

海外メーカー含めた検証では国内メーカーが一番の耐久性でした。
しかし近年はどの製品も品質が落ち、近年では2年前後の製品寿命となってきています。

パルス充電でサルフェーションを抑止し、高寿命化する方法もあります。

充電器も種類が豊富にありますが「メルテック・パルス充電器」がお薦めです。

同社製でセルスタート機能付きの製品もあります


スポンサーリンク

バッテリーとレギュレターの関係

Zシリーズでは「YB14-A2」、Wシリーズでは「YB9L-B」を使用

Wシリーズに標準装備されるバッテリーは『12N7-3B』です
バッテリー容量確保の為、Wシリーズに於いて筆者は『YB9L-B』を使っています。

バッテリーありきのWシリーズでは少しでも火花を強くしたうえで耐久性能も向上させたいという観点から、標準バッテリーと同形状の物で容量を上げたタイプを使うようにしています。

 

パワーがあって軽量と言う意味では「ショウライバッテリー」も有効ですが、密閉式ですのでWシリーズには使用出来ません。

Zシリーズで使う場合はレギュレターをICタイプや現行車と同じ方式のMOSFETタイプのレギュレターと併用すれば使用可能です。

 


「MOSFET」、通称モスエフエーティーとは最新型の半導体を使った新世代型レギュレターを指します。最新とは言っても国内4メーカーで新車に装備されて10年以上経過しています。
ですがこの新型の恩恵は大きく、旧車にとってはとても有難い存在となっています。

 


GSユアサとFB古河バッテリー

2輪車用バッテリーでは国内二本柱なのがこの2社です

バッテリーサイズによって生産国が違いますが、国内流通品も海外向け製品もパッケージ違いなだけで中身はほぼ同じ物です。しかし残念な事に近年のGSユアサはZ用・W用対応の型番は何れも中国製です。それを考えると信頼性と金額の両面から台湾ユアサを選ぶ方が正解だと思います。

Zシリーズの「YB14-A2」は『台湾ユアサ』の製品で設定がありますので購入金額を大幅に落とせますが、Wシリーズで使う「YB9L-B」の流通は少数でGSユアサの方が低価格で販売されている事も多いので後者ブランドを使う事になります。

 


台湾ユアサで厳密にはこの「YB9L-B」の設定はありますが現状国内流通少数です

 

 


FB古河バッテリーには両車のサイズ設定が揃っており、販売価格がGSユアサよりも割り引かれて売られていますのでお手頃です。生産国は日本若しくはタイです。

お手頃なこの古河バッテリーですが、使ってみると明らかにパワー不足。
寿命も1年半~2年ギリギリと耐久性能にもやや難があります。
必ず初期充電を行ってから取り付けますが、最低でも年2回は追充電が必要です。

ZシリーズとWシリーズでの検証では、年間1万キロ以上乗る車両では寿命は格段に落ちやすく、Wシリーズでは1年程で火花が弱くなりアイドリング不調を引き起こします。
Zシリーズですと2年目の車検でライト検査が不合格になった事もあります。

GSユアサと台湾ユアサが一番のお勧めではありますが、予めその性能を知ったうえでお財布と相談して上手く使い分けるのが良いでしょう

くれぐれもネットで数千円で購入出来る海外製・無メーカー品は控える様に!
現行車両での事ですが、それが悪さをして他の電装部品を壊してしまった症例を数件見てきています。
安く買って高額なCDIやレギュレターを破損させてしまっては本末転倒です。