バルカンのタイヤ交換への必要知識
バルカン400/バルカンクラシックのリヤタイヤはリヤフェンダーを外さないとタイヤが干渉して抜けません。
リヤホイールを抜く為の簡単な作業
バルカンのリヤフェンダーには重いバックレストが付いており、更にフェンダーを外すには配線各種も外さないとなりません。
タイヤ交換の為にこの重量のあるフェンダーを外すのは面倒です。後方の隙間を空けるだけで良いので簡単な方法を使って作業を行います。
リヤフェンダーを持ち上げて後方にスペースを作る
左右で４本あるリヤフェンダーステーの取付ボルトの片側前方を軽く固定します。
そしてその後方のボルトはフェンダーに通さずにボルト穴に軽く固定します。
そのボルト上部にフェンダーを載せる様に置くとリヤフェンダー後方にホイールを抜くスペースが出来ます（反対側の２本のボルトは取り付けないで大丈夫です）。
リヤホイールの脱着とタイヤ交換
リヤホイールの取り外し
ジャッキを掛けリヤタイヤが浮くギリギリの位置に合わせます。
この状態ですとアクスルシャフトを抜く事が容易に行えます。
既にホイールを外すスペースが出来ているので、斜め後方へとホイールを導いて取り外します。
少しの工夫で手間を掛ける事無くホイールを抜く事が可能になります。
タイヤ交換について ～あると便利なアイテム
バルカンのリヤタイヤ・チューブは口金が「Ｌ字タイプ」です。
タイヤ銘柄によってはそのサイド部分の硬さによってリムとタイヤとの隙間が出来ず、ホイールリムにこのＬ字の口金を入れる事が困難な場合があります。
そんな時に非常に便利なのがこの工具です。
ホイールリム外側からワイヤー先端部を挿入してチューブ口金にセットするだけです。
セット完了後にワイヤーを引っ張ると・・・！
～～～この様に口金を外に導きだす事が容易に出来るのです。
リヤホイールの取り付け
特に難しい事は無く取り外しと逆の手順で行えば問題なく取り付けが行えます。
アクスルシャフトが挿入し易い様にジャッキで上下を調整して作業すると比較的簡単にシャフトを通す事が出来ます。
アクスルシャフトを通す前に要確認！
バルカンのリヤブレーキワイヤーはアクスルの上を通ります。
取り付けが二度手間にならない様に上へと持ち上げてからホイールをセットします。
バルカンにお勧めのタイヤ ～各銘柄を紹介
様々なメーカーから選べますが、未だにダンロップとブリヂストンは高額なうえに「実ライフ」が短いので個人的にお勧めしていません。
【ＩＲＣ/井上タイヤ】
ＷＦ－９２０
フロント（ＴＬ）： ２１３００円
リヤ （ＷＴ）： １９７００円
ファイヤーパターンが斬新的でライフ性能も良く、硬くもなり難いのが特徴です。
比較的ソフトな乗り心地で値段と合わせてお勧めなタイヤです。
【メッツラー】
ＭＥ８８８
フロント（ＴＬ）： １８６００円
リヤ （ＴＬ）： ２９７００円
リヤは『ベルテッドバイアス』
【ミシュラン】
コマンダー２
フロント（ＴＬ）： ２０６００円
リヤ （ＴＬ）： ２３１００円
フロント・リヤ共に『ベルテッドバイアス』
【ピレリ】
ルート ＭＴ６６
フロント（ＴＬ）： １６５００円
リヤ （ＴＬ）： １９４００円
～～～価格はいずれも税別参考定価です。
～～～「ベルテッドバイアス」とはセミラジアルとも呼ばれるラジアルとバイアスの中間的構造。
バイアスに配置されたカーカスをラジアル同様スチールベルトで締め付け補強したもの。
【ダンロップ】
Ｄ４０４
フロント（ＷＴ）： １８０００円
リヤ （ＷＴ）： ２１５００円
【ブリヂストン】
バトルクルーズ Ｈ５０
フロント（ＴＬ）： ２５３００円
リヤ （ＴＬ）： ２９５００円
フロント・リヤ共に『ベルテッドバイアス』
～～～価格はいずれも税別参考定価です。
バルカンにお勧めのタイヤ ～ミシュラン・コマンダーⅡ
「ベルテッドバイアス」なので若干高価ですがオールマイティに優れた性能を発揮
驚異的なロングライフでハーレーなど重量級車両での装着率の高いタイヤです。
ライフ性能重視でと言うユーザー様にはかなりお勧めのタイヤで、２～３万キロ持ってしまう驚異のロングライフ。
ウェットでの使用は少々苦手ですが、車体安定性能と振動軽減にも一役買う剛性の高いサイドウォールは秀逸です。
