ベンリィ プロで解説 ~スクーターのオイル交換・車体とその周辺を汚さず行う作業方法

【は~ほ】
ベンリィプロのオイル交換~周辺を汚さない作業方法
ベンリィプロに見る汚さないスクーター系のオイル交換方法

4サイクルになってから各社様々な車種が販売されてきました

しかし多くの車種でオイル交換時にオイルをこぼさぬようにトレーで受ける事が困難な車両があるのも事実です。

スポンサーリンク

オイルをこぼしてしまう原因

トレーで受け難いのは設計時すでに分かっている筈

様々な配置関係でそうなってしまうのは重々承知ですが、でももっと他の設計の仕方があるのでは?
と思ってしまう物も多く見られます。

オイル排出用の「ドレンボルト」。
この位置が悪いとメインスタンドとオイル受け・トレーが干渉してしまい丁度良い所でオイルを受ける事が出来ません。

 

ホンダですと「ダンク系」エンジン搭載、最新のモデル(タクト&ジョルノ)ですとかなり改良された位置にドレンボルトが配置されています。

それ以前のモデル達はメインスタンドが邪魔になるのでスタンドを外した状態で支えつつオイルを抜いていました。今回の「ベンリィプロ」も同様にオイルが抜きにくく、更にアンダーカバーが装着されていますので抜けたオイルで大部分が汚れてしまいます。
ですので薄型のオイルトレーを使ってサイドスタンドを使いオイルを抜く方法を使います。

 

ホンダ50ccスクーターやヤマハ車両はオイル排出用のドレンボルトが左側に付いていますが、これも今回のサンプル車両と同様の手順で作業が行えます。
スズキ・レッツ4に於いてはメインスタンドを使うとエンジン真下にあるドレンボルトに被ってしまいますのでボルトを緩めてからスタンドを外し、車体を壁などに立てかけた状態でボルトを抜き去ってオイルを抜き出します。

実際のオイルの交換方法

サイドスタンドのみ使ってメインスタンドは使用しません

サイドスタンドをかけてドレンボルトを取り外すと、ボルトと反対方向に傾いた車体から緩やかにオイルが抜け出てきます。オイルトレーでそれを受け、今度は手前・車体右側に車体を傾けてオイルを抜き出します。左右に幾度か傾ければエンジン内部に残ったオイルが余す事無く排出出来ます。

~~~サイドスタンドの見え隠れによって車体がどれ程傾いているかが分かります。

最初にオイルを抜き出す時に車体がボルトと反対方向に傾いているおかげで放出されるオイルは少なく、アンダーガード含めてその周辺をオイルで汚す範囲が少なくて済みます。

オイル排出後ドレンボルトを取り付け、パーツクリーナーで洗浄してオイルを抜く作業は完了です。洗浄用のパーツクリーナーの準備を忘れずに。
(脱脂用には速乾タイプがお薦めです)