ジョグ/ヤマハスクーター ~エンジン始動不良の原因

【さ~そ】
JOG/ジョグ系 始動不良を解説
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 【し】  【J】

ヤマハスクーターシリーズでのエンジン始動不良の解説です

4サイクルになったジョグ系に多いトラブルの一つが「セルが回らなくなった」と言う症状です。


セルが回らない症状

突然エンジンがかからない・セルが回らなくなった場合、
「バッテリーが上がってしまった?」とまず最初に考える事と思います。
この時にウインカーを出してみて正常に点滅するのであればまずバッテリーは問題ありません。
セルボタンを押してみて「キュルッ」とか一瞬でも音がする時はバッテリーの可能性が高いですが、セルを押しても全く音がせず、そしてウインカーも正常であればバッテリーは大丈夫です。

バッテリーが悪い場合はセルの回り方がゆっくりであったり、ウインカーを出しても薄暗かったり点滅しないなどの症状が現れます

セルが回らない原因とは?

ここ数年でジョグ系(ビーノやVOXなど)で多いのがこのエンジン始動不可能な修理です

原因は「セルボタン・スターター」の不良です。
特に壊れている訳ではなくスイッチの接点が汚れて電気が流れない状態になっているのです。
接触はしていても表面の汚れが導通を妨げる事になりますのでこまめなメンテナンス・給油作業などが必要です。これは「ホーン」側でも多く発生する症状でもあり、ホーンは殆ど使われる事がありませんのでたまの使用時に表面の腐食が進んだ接点は接触・導通を遮られ音が鳴りません。

セルボタンの修理方法

ジョグはハンドルカバーを外さないでスイッチボックスのみの分解で作業が行えます

特に難しい作業ではありませんが細かい部品で構成されていますので注意が必要です。

スイッチボックスは基本的に非分解が前提の作りなので作業には細心の注意を払います

【作業手順の解説】 

 

スイッチボックスを開けるとスターター・セルボタンの接点が見えます。


 

 

細いマイナスドライバーでスプリングを引っかけて取り出します。
スプリングを縮めるように潰しながら外すのがコツです


 

 

~~~スプリングを飛ばしてしまわない様に気を付けて。
スプリングの上下面が汚れていても導通不良を起こしますので紙ヤスリ若しくは真鍮のブラシで汚れを除去します


 

 


まず接点に2つ折りにした「600番」程度の紙ヤスリを挟みます。
そしてスイッチを押して接点の隙間を無くした状態で上下に動かし擦ります。
こうする事によってお互いの接点表面がやすりで削られて汚れが落とせます。


 

 


汚れが落とせたらパーツクリーナーを吹き付け削りカスを洗い流します。
防錆潤滑剤をスプレーしてからスプリングを元の位置にセットして作業は終了です。
(もちろんスイッチボックスも閉じて)

~~~せっかくですのでアクセルホルダー部分にも潤滑剤をスプレーし、ワイヤーの掛かっているホルダー部分にはグリスを塗布してあげましょう。

 

スプリングが入っていないと接点同士を接触させても導通せずセルは回りません。
接点修正後、セルの動作確認をする場合でもスプリングを取り付けた状態で行います。

 


 

スイッチ下にはメンテナンス用の穴が開いています

赤いボタン・セルスイッチの丁度真下。
ここから定期的に潤滑剤をスプレーすることによって不具合が起きにくくなりますので覚えておきましょう。
これはホーンボタンも同じ要領です。