Z1/Z2 YBタイプへハンドル交換~昭和・’70年代の定番仕様に

Z-1
Z1/Z2 しぼりハンドル
プレスハンドルとも言うべき「シボリ・アップハンドル」

~~~電話の普及ましてFAX等一般的でなかった時代に現代で言うバイク便を使う新聞社は多く、ニュースとなる現場記事・写真フィルムを本社へ瞬時に発送する手段として「プレスライダー」利用は当たり前でした。

 

通信社の旗をなびかせて街中を走るプレスライダーの姿は皆の憧れの的でした

そんな中でこのプレスライダーたちはすり抜けを容易にする為ノーマルのハンドルを内に曲げて対処していました。当時は「プレスハンドル」と呼ばれ新聞社の目印となる旗をフロントフォークとフェンダーを繋ぐステーに旗棒と共に付け、街中を走る姿はバイク乗りの憧れの姿となっていました。

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ノーマル絞りハンドルからヤマハ「YB」ハンドルへ

「Z2」は多くの映画で使われてきましたが、その中で純正シボリから他車種ハンドルへ交換した車両がいわゆる「暴走族」系ドラマにも出現しました(ドラマ・映画が先で流行したのではなく、既に定番となっていた事をドラマにも使っただけ)。ヤマハのビジネス「YB」の純正ハンドルを付けるのが当時流行しましたが実際に付けると取り付け部分の幅が狭く、ハンドルクランプをハンドルのアールに合わせて削らないと固定出来ませんでした。


現在販売されている商品の殆どは幅が広く設定されていますので取り付けに加工はありません。一部商品でYBそのままのハンドルが販売されていますが専用クランプの設定があったりと、一昔前と比べ非常に親切な内容となっています。

Z1へのYBタイプ取り付け概要

ノーマルハンドルでノーマル長さのワイヤーを使用している車両でしたらワイヤーとブレーキホースの交換は必要ありません

ノーマル・純正ハンドルから比較すると全くの別物に変わります


 

ここで豆知識を・・・
YBハンドルの定義としては「セパハン形状がそのままもっと楽な上方に移動」と言うものです

~~~取り付けに関しては純正ハンドル・ワイヤー類からですと交換の必要はありませんが、唯一ブレーキホースは一旦外して向きを反転させてやらないとメーターにガッチリと干渉してしまいます。その他、右側グリップ位置を外に出さないとマスターシリンダーのクランプがハンドルのアールにかかってしまい固定出来なくなりますので指1本分外に出す様にします。

ブレーキホースを反転させることによって違和感なくハンドルに綺麗に沿って収まります

 

バックミラーを「ショート」タイプに変更

ミラーは短い物に交換してバランスをとります。純正・ロングですとだらしなく長く伸びている状態になりますので、ここはスマートにショーとミラーがお勧めです(長いままでもそのスタイルはそれも当時風で悪くなくむしろ斬新)。

取り回しの関係でクラッチワイヤーが重くなります。取り付け角の変更に始まり、今回はお薦めの『ベルハンマー』をワイヤー内に注油して対処しました。


 

雰囲気を変えるにはハンドル変更が最大の転換となります

~~~このYBハンドルではバックステップよりもノーマルポジションの純正ステップがお勧めです。
横から見てハンドルの立ち上がりをフロントフォークの角度に合わせた位置が基本ですが、体系や乗車ポジションに合わせてお好みでハンドル位置を上げて微調整すると良いでしょう。
クラッチワイヤーは純正部品が未だ供給されており税込みで4000円近い商品ですが、ハンドル交換に合わせて新品交換を推奨します。ハンドルの曲がり角が急な為にワイヤーに負担が大きくかかってしまう様子で、レバー付け根・タイコ部分でワイヤーが切れてしまう事が数件ありました。ワイヤーの取り付け不備で切れる事はまずありません。不備があった場合はその時点で既にワイヤーの引きが硬かったりレバーが渋く感じられます。スムースに動いていても負担が大きいとやがてワイヤー切れの発生を起こしやすくなります。