近年のオートバイは品質が低下
従来より製品クオリティの高かったメーカーでさえ部品製造国が海外製となり
たった3ヶ月で新車に腐食が始まると言う始末です。
アルマイトの色抜けに始まり、ユニクロメッキとクロームメッキに錆の浸食が出始めると言う事態が起こり始めています。何れも雨ざらしではなくボディカバー保管+十分なお手入れの車体ですので、カバーもかけずに置いておかれると大変な事となります。
実際に新車のクロスカブを通勤車にし、カバーをかけずに4カ月経過した車両では前後のホイール・リムが20年も経った旧車の如くメッキの下から錆が押し寄せてきた次第です。
内部でも起こる金属の腐食 ~フルード交換時の注意点
前述の通り様々な部分で粗悪な処理をされた部品が腐食を始めます
1回目の車検整備で入庫したホンダのCB400SF。
それはブレーキフルードの交換をした時、ホンダクオリティが崩れ落ちる瞬間を目の当たりにした気持ちでした。
ブリーダーを増し締めするだけでは解決しませんし、最悪の場合にはブリーダーを捻じ切ってしまう恐れがあります。
ブリーダーを外して状況を確認
先にも触れた様にメッキ処理が酷くて腐食が進行
本来メッキとは耐腐食性能としての役割を持ち、それが機能する事によって錆の発生を止め
その機能が長い期間問題無く使える様にする為の手段なのです。
画像は既に錆を落とした後の状態ですが、こうして綺麗にしてからキャリパーに組み込めば
フルードの漏れは解消され元の状態に戻ります。キャリパー側の当たり面も確認し、荒れた面であればこれも綺麗に錆を落として修正します。
ブリーダーの組み込み時にはネジ山へカジリ防止グリス・スレッドコンパウンドを塗布する事も大事です。
早いと数十分で出てきますが半日以上おいて確実に漏れが無いかを判断しましょう。
ブレーキフルードは塗装面に付着すると塗膜の剥がれに繋がります。
十分に注意しての取り扱いを心掛けます。
ブレーキの利きが良く感じられる製品もあります