AF75/AF79 タクトのフロントフォーク~最新スクーターは旧車以上に良く出来た内部構造!

【た~と】
AF79タクト フロントフォークの内部構造

 

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【た】

AF79 タクトのフロントフォーク

最新モデルの「AF79タクト」の修理入庫です。

フォークインナーチューブ交換の修理依頼です。

旧車以上の内部構造

「ガイドブッシュ」が入っているうえ、スプリングはデュアルレート、グリス封入型ではなくフォークオイルタイプ。

驚きの旧車顔負けの内部構造です。

~~~オイルロックピースが無いだけで250ccクラス以上の車両とほぼ同じ構造です。

★Z1/Z2用純正フォークと比較するとこちらの方が良く出来ている様に感じてしまいます

 

 

細かい部分まで手を抜かず部品点数を少なくせずコストのかかったフォークです。

~~~スライドメタルこそ入っていませんがガイドブッシュ付きで、同じ50ccクラスだと「NS-1」や「NSR50」と同じパフォーマンスです。

サービスデータでは粘度10番のクッションオイルでオイル量「54cc」オイルレベル「67mm」となっています。 しっかりとオイルレベルで調整して組んでいきます(今回の目的はインナーチューブ交換)。

~~~「AF67 トゥディ」、「AF68 ディオ」と比べると雲泥の差です。

 

 

ここ数年フォークスプリングの向き(上下方向)が変わってきました。以前は線径の目の詰まった方が上向きでしたが最近ではその逆、線径の広い方が上向きになって組まれています。これはどうしてかと言うといわゆる「エアバネ」を有効に使おうと言う観点から、オイルの上層部にある空間を積極的に空気バネとして作動させるため容量を少しでも多く稼ぐのに隙間の多い方を上に向けて組んでいるのです。