スクーターのアルミホイールの修正方法

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アルミホイールの修正方法を解説
アルミホイールの修正方法

空気圧が落ちた状態で段差を越えるとホイールリムが歪んでしまいます

歪んだ・めくれてしまったホイールリムの修正方法はプレスを使って直していきますが、
熱を加えて戻さないとアルミは割れてしまいます。
自身で修正の場合はプレス機がありませんので熱を加えながらプラスチックハンマーで叩いて直す事になります。
鉄ホイールは熱を加えなくても割れる事はありませんが、熱する事によって軟らかくなり修正し易くなります。


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ホイールの修正

段差を越えてから空気抜けが起こる様になった事から修理依頼となり、
入庫時タイヤの溝は無く、空気圧もゼロに近い状態でした。
ホイール曲がりの原因はこれらタイヤの管理不足によるものです。


車体からホイールを取り外しタイヤも外してホイール単体の状態にします

めくれてしまった部分をバーナーで炙り熱を加えます。

加減が分かり辛いのですが水を垂らして瞬時に蒸発する位まで熱します。


 

 

本来はプレス機を使って押してめくれを戻しますが、DIYで行う場合はプラスチックハンマーで叩いて修正します。

 

熱を加えて押し込む事で比較的容易に戻す事が可能です。

鉄ホイールもアルミホイール同様に熱して叩くとリムの薄い事もあり、これも叩くだけで簡単に修正が行えます。

   【修正前】                  【修正後】

サンプル車両はヤマハ・ビーノですがなかなかしっかりとしたペイントで、
バーナーで焼いても塗装が燃えてしまう事なく綺麗に修正が出来上がりました。
(ホイールの修正と共にタイヤも新品に交換しています)

 


ホイールを壊さない為には?

日頃からのタイヤ管理が重要です

空気圧とタイヤの溝の深さをチェック。通勤用車両でしたら不精しても2ヶ月に一度はこの2つを点検しましょう。
擦り減ったタイヤと空気圧の落ちた状態では小さな段差であってもホイールへのダメージは大きくなります。

空気圧の落ちた状態はバイクを壊すだけでなく自身への危険度合いも高くなります