Z1/Z2,650RS/W3 ~旧車のウインカーをLEDに交換したらハザード状態に!

W3
旧車のLEDウインカーを正常作動させる方法
ウインカーバルブをLEDにした時の注意点 ~正しく作動させる為の接続方法

ウインカー球を「LEDバルブ」に交換した場合、そのままではハザード状態になってしまう事があります。ここではその対処方法を解説しています。

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LEDバルブ交換時は周辺部品も交換

LEDバルブ・ウインカーを正常に作動させる為にはウインカーリレー交換の他、電源を一方通行にさせる為の回路が必要になります。LEDには進行方向があのでこれをそのままウインカーに繋いでしまうと、インジケーターランプへの電源供給回路で不具合が生じてハザードの状態となるのです。
簡単な対処方法としてインジケーターの電球を外す事で正常作動出来る車両もありますが、インジケーターもしっかりと点滅させて気持ち良く使いたいものです。


LED化に必要な部品

LEDバルブの他に必要な部品は下記2点です。
いずれも「POSH/ポッシュ」製品を使っています。

 

  • ワイドワットウインカーリレー
  • インジケータースタビライザー

ワイドワットウインカーリレーはW数(ワット数)に幅があるので様々なバルブ(電球・LEDバルブ)に対応しています。余談ですがスズキ車両は2~3Wの変更で点滅しなくなる物もありますので、気兼ね無くカスタムしたい方には素晴らしい製品です。

インジケータースタビライザーとは前述のインジケーター方向への電流を逆流させない様に制御する為の電気部品です。


Z1/Z2,W1S,W1SA,W3には「2線式」を使います ~ワイドワットウインカーリレー

 

Zシリーズ・Wシリーズ共に使用可能 ~インジケータースタビライザー

 


実際の取り付け作業方法

解説用車両は『650RS/W3』ですが他車両も同様の作業となりますので参考にして下さい

まずウインカーリレー。
Z1/Z2とW3のカワサキ純正部品は現行車両の「W800」と共通部品に変更となっています。ICタイプになり丸いアルミボディから樹脂ケースの四角タイプに変わっています。

右がカワサキ純正部品で左が今回使用する社外部品のワイドワットタイプ・2線式です。

W3純正のプレート穴にギリギリ収まる大きさです。リレーの取り付けに使うゴムダンパーは純正部品を移植して使用します。


 

 

これが「インジケータースタビライザー」と呼ばれる部品で、インジケーターランプの各配線に繋げます。くれぐれも「エレクトロタップ」は使用せずにしっかりと端子加工して使用しましょう。

アース用コードを用意し両端部はそれぞれ「オス・メス」に端子を付けます。
スタビライザー本体側の赤線は「メス」の端子を、
赤線に繋がった黒線2本は「オス」の端子を付けます。

 

コチラが製品に付属の回路図ですのでこれも参考にして下さい。


各所への配線の繋ぎ方

回路図だけでは解り辛いので配線の繋ぐ所までを解説していきます。

まずメーターから伸びる配線の束の中からウインカー用インジケーターランプの線・2本を見つけ、メインハーネスより抜き出します(Z1/Z2とW3は画像の様に「緑色と灰色」がインジケーターランプ線になります)。


 

 

メーター側の緑色と灰色線にアース線とスタビライザー線(赤色)を繋ぎます
ここでは緑にアース線を、灰色線にスタビライザー・赤線を繋いでいますが、これは反対にしても問題無くどちらに繋いでも正解です。


 

アース線のもう一方をライトケース内の「黒/黄」線に繋げます
ライトケース内で余っている端子に繋げますが、空いていない場合は2口端子で分岐線を作り差し込んであげれば大丈夫です。


 

スタビライザーから出ている黒線2本を緑・灰それぞれに繋ぎます
メインハーネス側・左右のウインカー線が差し込まれている緑線と灰色線へと繋いで完成となります。ヘッドライトを取り付ける前に必ず作動確認を行います。

これでウインカーとハザードは正常作動するようになります。
ただ一点、ハザードを点けるとニュートラルとチャージランプのインジケーターまで一緒に点滅してしまいます。これは今後解決していこうと思います。


 

端子圧着に電工ペンチがあると便利です。ここでは「ロブテックス」製品を使用しています。