転倒してもスマホが外れにくい「RAMマウント」を取り付けます
樹脂パーツの集合体で固定はラチェット式の製品の殆どは立ちゴケレベルでスマホが外れてしまう代物です。そこでお勧めなのは安定した固定方式の「RAMマウント」。テザーと呼ばれるラバーでの補助もあって余程の事が無い限り外れて飛んで行く事はありません。
旧レプリカ車両への取り付け
現行スーパースポーツではなく旧レプリカ
いつのまにか「レプリカ」からSS・スーパースポーツとカテゴリー分けされたフルカウル車。
しかし’80~’90年代のフルカウルはやっぱり当時の呼び方で「レプリカ」なのです。
カワサキではZXR250/ZXR400/ZXR750,ZX9R
これらが「H型」ステーが使われている代表車種です。
「RAMマウント」とは
海外メーカー(アメリカ)品ですがとても優れた製品です
様々なパーツの組み合わせで全ての車両に対応しようとする物で、燃料キャップへのマウントまで用意されています。
これらの製品の数々はお好みで取り付け位置を設定出来、ご自身の使い勝手・用途に合わせた設置が可能となっています。しかしこの旧レプリカ車両の様にカウルステーとの干渉があって、既存のステーではなかなか気に入った所に付けられないケースも発生します。
今回はH型ステーに合わせてステーのみを自作、レプリカ車両への対応を図っていきます。
レプリカへの取り付けに必要なパーツ
カウルステーへの加工取付よりもミラーステーに
カウルステーにマウント固定用のプレートを溶接したり、穴を開けてビス留めの方法もありますが、綺麗に収めたいのと元の状態に戻せない仕様はあまり好みではありません。
そこでマウントはバックミラー取り付け部分が収まり具合と視認性の良さを考えて理想的と判断しました。
ミラー部分へのM8ボルトベース取り付け
サンプル車両に「ZX9R」を使って解説
まずは用意する部品から検証していきます。
【M8ボルトベースのミラー部分への取り付け】
先ず用意した物は原付スクーターのフロントバスケット取付ボルト。
長さはこれよりも長いとスピードメーターが見難くなる為この長さ(40mm)を限度とします。
単体での販売もありますのでご自分の車両に合わせた長さを選んで下さい。
ホームセンターで売られている「L字ステー」から極厚ステンレス品(約3mm程)を選んでみました。
デフォルトで開けられている穴はミラーボルトピッチにも近く(28mm)、切り出してから中央に「8mm」の穴を開けます。
左右の穴はボルトに合わせて6mm強の大きさで穴を修正します(同時にピッチも合わせる)。
製品としての販売ではありませんが工作感をなくし、ワンオフと言う意味を持たせる為に
加工後にバフ仕上げとして市販品のステーと一線を画します。
左バックミラー内側にあるM6ナットを外して、Fバスケット用ボルトを取り付けます。
(外側から工具で押さえて共回りしないようにして本締め固定します)
錆び難い様に8mmボルトには長さ調整をしたステンレスを使っています。
黒いボール内には付属のボルト以外はキツくて挿入困難ですので、ベルトグラインダー等でボルトヘッドの外周をひと回り削っておきます。
(M8ボルトベースセット中、ボールマウントのみの使用です)
【M8ボルトベースの完成】
プレートにボールを固定・本締めしてからミラー側へ取り付けします。
RAMマウント位置の調整
ベースプレートが決まったらホルダー位置合わせ
ショートアームでベースプレートにマウントをジョイントさせ、スピードメーターが確認出来る範囲内でベストな位置に調整して完成です。
ショートアームは工具要らず、ハンドル付きですので簡単操作が出来ます。
今回はM8ボルトベースを使用しましたが「M8ボールマウント」、こちらでも取り付けは可能です。但しミラーボルトピッチが狭い場合はボルトベースを使わないと本締めの際に工具が入らない事がありますので要注意。