Z1/Z2,W1-W3 旧車から現行車まで ~キャブレターOHのテクニックを公開

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キャブレター整備について
Z系からW、旧車から現行車まで使えるテクニック

ここではキャブレターOH時に必要とされる技術を公開・解説しています


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ワイヤーブラシを使って

キャブレターのオーバーホールに便利な道具がこれです。
「ワイヤーブラシ」
これをそのまま使うのではなく、先端に植え込まれたワイヤー部分を使います。
ステンレス製が細いのに丈夫で使い易いです。

プライヤー等で引き抜いて真っすぐに曲げ直して使用します。


詰まったジェットを貫通させる

パイロットジェット・スロージェットの穴は極小です。詰まってしまっている時、クリーナーだけで溶かし貫通させるのは困難な場合も有ります。ジェットの穴はデリケートですのでその穴よりもサイズの小さいワイヤーを使って穴を開け直し、仕上げにキャブクリーナーでジェット内部の洗浄を行います。

特に50ccクラスのキャブレターに使われるスロージェットの穴は小さいので、このワイヤーは重宝します。

 

穴径の大きいメインジェットにももちろん使用可能です。

汚れ具合が酷い場合はまずクリーナーに浸けこみ、しばらく置いてからジェットの穴にワイヤーを通します。その後更に漬け込んで穴内部を綺麗に洗浄します。


 

 

チョークに繋がるパイプ穴も極小ですのでこの部分にも便利に使えます。

 

コツとしては乾いたまま差し込まず、クリーナー液で溶かしながら作業を行う事です

ジェット通路を保護する為にもクリーナー併用で作業します

 

 


パイロットスクリュー奥のOリングとワッシャーを取り出す

 

ワイヤーの先端を曲げるとエアスクリュー内部の小さなワッシャーとOリングを引っかけて取り出すのに便利です。

キャブレターメンテナンスには部材を溶かさず溶解性能が高い「ワコーズ製品」がお薦めです。