W1S,W1SA,W3 ~Wシリーズの「ガバナー」について解説

W3
W1S,W1SA,W3のガバナーの違いを解説

 

Wシリーズのガバナー各種 ~見分け方を解説

W1₋W3 ~それぞれに異なる部品もありますので、ネット売買で部品を探す時のお助けになれば幸いです。


 

W1S,W1SA,W3 それぞれのガバナーの違いを考察

材質の違いはありますがW1SAとW3は基本的に同じです

 

W1Sは1ポイント、W1SAとW3は2ポイント。 それによって大まかに2種類に判別されます


【W1S / W1SA / W3 ~3種類比較】

画像左からW1S、W1SA、W3です。

W1S用の全長が若干短いのが分かると思います。
W3用は材質が違うので、一部分色が黒いのが特徴です。

 


 

W1SAとW3の違い
ほぼ同形状ですが一部の色で判断が可能です

     【W1SAとW3の違い】

 

W1SA用とW3用は同形状ですが材質が違うので一部の色が異なります。
W3は焼きが入っている様子で曲がり難く、最終型だけあって丈夫です。

W1SとW1SAで唯一の共通部分は、スプリングの掛かっているプレートの形状です。
W3のみ形が変わり、プレートの肉厚も増えて強度が上がっています。

 

W1SAはオイルシールの当たるカラー(スリーブ)が別体なのでシャフトから抜けます。
W3ではこの部分は圧入されていますので抜けません。

 


 

     【W3用の特徴】

画像で分かる様にベース部分が「赤銅色」なのがW3特有の物です。
W1SAはこの部分はウエイトと同じメッキ色ですので目視で判断可能です。

 


W1SとW1SA/W3の違い
大きく分けて1ポイントのW1S、2ポイントのW1SA/W3に分類

一番の違いはポイントの数によるカム形状の違いです


W1Sのカム
です。
良く見ると左右方向にカム山が高くなっているのが確認出来ます。
カム形状が「ひし形」なのがW1S用となります。

 


 


W1SA/W3のカム
です。
カム山は12時から9時の約270度位まで山が高くなっているのが見て取れます。


カム部分を計測してみると・・・

W1Sのカム幅は「11.7mm」

W1SA/W3では「12.7mm」

W1SとW1SA/W3それぞれのカム本体幅も「24.0mm」、「26.2mm」と
W1SA/W3の方が長い設定になっています。

W3のガバナーは特に高価で取引されていますので、しっかりとW3の物かどうかを見極めて購入する様に注意しましょう(平均2~3万円前後で取引されています)。

ポイント・点火時期調整にあると便利な工具

ドライバーはネジを傷めない様にメーカー品を推奨します