Z1/Z2 マフラー交換を解説 ~トーキョー鉄管取り付け

Z-1
Z750D1にトーキョー鉄管 ~東京鉄管をサンプルにマフラー交換を解説

Z1/Z2 のマフラー交換を解説

ここでは東京鉄管(今は『トーキョー鉄管』ですね)をサンプルにマフラー交換のコツを解説しています。

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純正マフラーの取り外し

純正マフラーはメインスタンドが付いている場合はスタンドを掛けた状態でマフラーを外し、マフラーが外れた後にスタンドを取り外すと作業効率が良くマフラーも取り外しし易いです。
マフラーはサイレンサー部分で上下に固定されていますので、1番・2番または3番・4番をセットにして取り外します。

手順としてはマフラー後方・サイレンサー部の長ボルトを抜き、代わりにドライバーを突っ込んでおきます。1番・2番、若しくは3番・4番のエキゾースト側・フランジ部分のナットを取り外し、割カラーを取ってフランジをマフラー下部に移動します。
掌(手のひら)で2番または3番エキゾーストのやや下を持ち、前腕(内側)を1番または4番パイプに押し付け固定。反対側の手でマフラーステーに突っ込んだドライバーを掴んでフレームから抜き(ドライバーがマフラーからは抜けない様に注意)、マフラー全体を前方に引きながら車体横へと移動させて取り外します。
文章にすると分かり難いですが要領的には以上の流れです。この方法は純正マフラーの取り付け時にも使えますので理解出来るとたやすく装着が可能になります。取り付け時、割カラーはマスキングテープ等で巻いて固定すると作業効率が向上します。

この後、組付け方を画像と共に解説していますのでそれを取り外しの参考にして下さい。
メインスタンドの取り外しはサイドスタンドを掛けて行います。
固定用のボルト・ナットを抜いて最後にスプリングを取るとメインスタンドを外す事が出来ます(先にスプリングを取ろうとすると無理がありますのでこの順序が正解です)。
同様に取り付けの場合はスプリングをスタンドとフレーム側に引っかけてから左右のボルトを突っ込む方が良いでしょう。最後にスプリングを引っ張ってフックに引っかけるのは張力の強いバネですのでこれも大変な作業となります。

マフラーの取り付け要領

純正マフラーが外せたらいよいよ集合管の取り付けとなります

【取り付け前の下準備】~~~エキゾーストパイプ側

排気ポートから古いガスケットを取り除く事を忘れずに!

当サイトで販売のガスケットは純正品よりも厚手の設定です。
マフラー交換3回位の使用に耐える製品です。ジャストサイズですがマフラー取り付け時には落ちてこない様に硬めのグリスを塗布して固定しておきます。
(ここでは「モリブデングリス」を使用)

 


マフラー脱着時はハンドルを左に切った状態で行うとフロントフェンダーとマフラーの干渉が少なくて済みます。右に切るとブレーキキャリパーやブレーキホースが邪魔になる事がありますので左に切るのが正解です。
作業になれていない場合はフェンダーに傷を付けない様に薄手のタオルを巻くなどの養生をしてフェンダーを保護しましょう。

ワンピースマフラー・ショート管は一体構造の為エキゾーストパイプ間は当然ながら動かないので、マフラー取り付け時にフレームに傷を付けてしまう事もあります。この部分はフランジ周辺のフレームパイプに配線テープを巻いて対策すると良いでしょう。ビニールテープでも良いのですが粘着糊が残って後の始末が面倒になりますので、ここは糊が残らない配線テープを使うのがベストです。
タイヤチューブを切って巻くのも有りですが、隙間が狭いのでマフラーによってはチューブの厚みのせいで引っかかってしまう事もあるので薄手のテープ類で養生するのが良いでしょう。

【取り付け前の下準備】~~~サイレンサー側

社外ワンピースマフラーの取り付けステーの幅は2種類あり、純正のブッシュを使う物と使わない物があります。
一昔前の無メーカー製品に多く見られたブッシュ無しの物も最近では見かけなくなりました。
取り付け前にフレーム側とマフラー側の双方の寸法を確認しておきます。

*マフラーステーの幅を測定して、ブッシュの入る余裕が無い場合は純正のブッシュをフレーム側より取り外してからマフラーを取り付けします


【マフラー取り付け】~~~仮組み

社外品のマフラーはどれも純正マフラーと比べて軽いので、取り付けは難しくありません。
要領を得てしまえば簡単な作業です。

マフラーは車体右側から取り付けます。
2番エキゾーストパイプを右手で持ち・・・。
前腕(内側)で3番・4番のエキゾーストパイプを固定すると安定します。
フランジは集合部分側・マフラー後方に移動させておきます。


 

 

サイレンサー側、後方パイプを左手で支えます。
同時に手が届く範囲に仮組み用のドライバーも手元に用意しておきます。


 

 

エキゾーストパイプをエンジン側・排気ポートに挿入出来たら、サイレンサー側はドライバーを突っ込んで仮固定します。


【マフラー取り付け】~~~本締め固定

フランジにはフレーム除けの為「逃げ」が設けられています。画像で平らになっている部分がそれです。この平ら面をフレーム側に向けないと干渉して正規の位置まで移動出来ませんので要注意(画像の状態ではフレームに干渉して奥まで届きません)。1番・4番は平ら面が内向き、2番・3番は外向きになります


 

 

平ら面を内向きにして4番パイプを取り付けている様子です。
フランジを押し込む前にパイプがエンジン側・排気ポートにしっかりと挿入されているか確認します


 

 

フランジは2本のスタッドボルトをナットで固定する方式です。均等に締め込む事が大事なのですが、その目安にナットから飛び出ているネジ山で判断すると良いでしょう。この部分が大きく違わなければ左右均等になっていると判断出来ます。更にフランジ4ヶ所のネジ山が均等でない場合、エキゾーストパイプが排気ポートに嵌っていないとも考察出来ます。
フランジナットはガスケットが新しい場合はあまりきつく締め込まないでも大丈夫です


 

 

エキゾースト・フランジが固定出来ましたらサイレンサー側・マフラーステー部分を締め込んで取り付けは完了です。
エンジンを始動し排気漏れが無ければ完成です。エキパイ部分に集中し音を聴いて「プチプチ」または「パチンパチン」と音がするようであれば排気が漏れています。フランジナットを増し締めして再度確認します。


【ツーピースマフラーの取り付けについて】

エキゾーストパイプとサイレンサーが分割式の所謂「ツーピース」のタイプでの本締めは、まずサイレンサー側から固定します。そして最後にエキゾーストパイプ・フランジ方面を締め込む順序です。
但しこれはしっかりとした精度で作られている製品に限ります(無メーカー品は不可)。


後方から本締めしていく理由は、マフラー後半部の大きく重たい部分の位置が決まらないままマフラーフランジ部分を固定してしまうと、後に大きく重い部分の位置がずれてしまった時に、フランジボルトやその周辺のエキゾーストパイプに大きなストレスがかかったままになってしまいます。この状態・ストレスを溜めたまま走行を続けると、フランジボルトが折れたり排気漏れを起こしたりしますし、最悪の場合マフラーのどこかしらにクラックが入ったり大きなトラブルの原因となります。
正しいツーピースマフラーの取り付けは、まず仮組み(重要)そしてサイレンサー側から本締め、最後にフランジボルトを固定するのが基本です。


スタッドボルトには「スレッドコンパウンド」を塗布して組み込むとネジのカジリ防止になりますので、1本持っておくと他の場所にも使えて重宝します。

各メーカーから販売されていますが私は「ワコーズ」の製品を使用しています


マフラー取り付けの注意点

取り付けに関しての注意点と要点

  • エキゾーストガスケットは新品に交換
  • 仮組後エキゾースト側から本締め・締め込む(ワンピースマフラーの場合)
  • スタッドボルトに専用グリスを塗布(スレッドコンパウンド)
  • フランジナットは最後まできつく締め込まない
  • エンジン始動前にエキゾーストパイプに付いた手汗を脱脂・拭き取る(メッキ・ステンレスパイプの場合)

取付完了となった車両です。雰囲気的には往年のヨシムラと言った出で立ちでしょうか~?

年式的に古い物からヨシムラ管の本物・実物を分解して細部に渡り検証されているだけあって、殆ど昔のヨシムラと変わらない感じがします。インナーバッフルの内部形状からバッフル取付ボルト(6mm)の位置も、斜めに付けているのは当時の出で立ちを再現したかった事なのでしょう。

 

Z1/Z2後期の「8mm」スタッドボルトは強度に余裕がありますが、前期「6mm」スタッドボルトはネジがなめやすく折れてしまう事もあります。この6mmボルトの場合は必ずエキゾーストガスケットは新品を使うようにしてボルトを保護します。
「8mm」ボルトに強度があると言ってもそれはボルト単体でのお話し。
走行中の段差に気を付けないとマフラー底部と地面が接触した時に、ボルト周辺のエンジンヘッド・ブロックごと割ってしまう恐れがありますのでワンピースマフラーに換装の際は十分に気を付ける事(筆者経験済み)。

トーキョー鉄管 ~動画で見るZ2の音質

 

5回空吹かししていますが、1回目は「2000rpm」、2回目「3000rpm」、3回目「4000rpm」、4回目「5000rpm」、5回目「6000rpm」と言う様に1000回転毎の排気音となっています。

Z2の人気のひとつとして挙げられるのが『ヨシムラ手曲げ』を装着した時の『音』ではないでしょうか。Z1・900ccにヨシムラワンピースを付けてもあの『イイ音』は出ません。ヨシムラ・ボアアップキットの『860cc』が限度です。Z1に付けても初期のヨシムラならば抜けますが後期のヨシムラでは抜けが悪く調子を崩すばかりです。排気量の大きい車両に装着しても音は崩れ、ただ大きいだけの音質で高回転で音色の変わるアノ『イイ感じ』には程遠く、このヨシムラ人気でナナハン・Z2の人気が高まったと言っても過言ではありません。
当時の凶悪とも言える『音』に拘るのであれば、調子良くしようとウオタニSP2等付けずに(魚谷さんゴメンナサイ)純正の『ポイント点火』にし、キャブレターも当然レーシングキャブレター(VM29含めCRやFCR)は装備せずノーマルの純正キャブレターを使用して初めて『当時のイイ音』に辿り着けるのです。