Z1/Z2,W3のフォークインナーパーツの組み方を解説
他店での整備後の車両を再分解してみると・・・。
最近多い修理のひとつにフロントフォークのオーバーホールがあります。
当方入庫車両で時期的にOHが必要と判断して整備するのですが、以前に他店でOHして貰ったと言う車両の多くで間違われた組み込みがありました。
インナーチューブ内部パーツの組み間違え
分解作業を進めると左右で組み方が違う車両までありました。
左右揃っての違いならば順序を違えての知識不足ですが、左右で異なる場合はそれも怪しく怠慢な作業としか言い表せません。
確かにマニュアルでもパーツリスト上に於いて、インナーチューブ内の部品に関してはその順序や向きまでもは解説がありませんので経験が浅いと整備が困難です。
その辺りを考慮してここではインナーチューブ内の各部品の組み付けを再検証しています。
画像と共に内部パーツの組み付けを解説
ここからは細かい画像で丁寧に解説していきます。
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【各インナー部品の詳細】
一番奥に入る部品がこちらです。左画像は下向き(車体で下向き)、右画像が上向きとなります。スプリングがセットされる為にこの様にくぼんだ形状となっています。
スプリングがセットされたらこの「やぐら」部品を被せます。ちょうどこの「四つ足」部分でスプリングをホールドする形になります。
右画像がサスペンションで見た時の正規の向きですが、インナーチューブに取り付ける際には左画像の向きに挿入します。
最後に入る部品がこのスリーブです。画像左が上向き(実際にはこれがフォーク内下向きとなります)で、この後留め具のサークリップで固定される仕組みです。
~~~以上がインナーチューブ内部パーツの正しい順序となります。
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