定番YBハンドルに始まり、急角度で絞られた様々なハンドルが販売されています。
ハンドルクランプ部分の幅が狭く、クランプを加工しないと取り付け不能な製品もあります。
ここでは取り付けに必須となるハンドルクランプの加工方法を解説しています。
車種でハンドルが設定されている訳ではありませんので他車種も同作業で取り付け可能です
【2種の絞りハンドルを観察】
画像内上側が「YBハンドル」で、下側が当時の「城東シリーズ」のレプリカハンドルです。
城東シリーズはうろ覚えですが1~5番まであり、それぞれに幅が狭かったり高さがあったりと
番号で様々な形状をしていた記憶です。
城東レプリカは特に加工は必要ありませんが、ハンドルクランプ幅の狭い「YB」は
後述する方法でクランプを加工しないと取り付けは不可となります。
押し引きし困難、トラックに載せるのも不安定なので個人的には「・・・。」ですが、
当時を懐かしむ思いで取り付ける方も多く、既に定番となった感じがあるスタイルです。
しかし見た目とは裏腹に実際に乗ってみた感想としては、流す程度の乗車ではとても好感が持てるポジションです。
楽なポジションで乗れると言う概念から生まれたカスタムスタイルです
プレスライダーがすり抜けしやすい様にと選んだのが定番になった等、諸説ありますが・・・。
各種レプリカハンドルが販売されていますが、YBハンドルに関しましては取り付け幅が狭い事で
その位置がハンドルカーブ部分に当たる為にクランプが浮いてしまいます。
そう言った理由によりこの部分の切削加工が必要となります。
【市販品のクランプと比較考察】
ハンドルと共に専用品としてYB用クランプが販売されています(画像内・右と上)。
ハンドルの曲がりに合わせて外側がラッパの様に広がった形状になっているのが確認出来ます。
この製品は強度を保つ為に、本来のアルミ素材を鉄に替えて販売されている物です。
ですが左右クランプが1枚物・社外品の場合には削らないと取り付けは不可ですので
その場合には後述の加工が必要となります。
切削加工にはリューターが必要ですが、相手がアルミですので時間は掛かりますが金工ヤスリでも可能な作業です
【作業前点検】
計測してみると純正部品(画像内・左側)は底面からの高さが「12.5mm」で、
専用品は「15.0mm」の設定となっています。
【専用品に合わせてマーキング】
ラッパ形状に倣ってクランプを削っていきますが、まずは横並びにしてケガキ線を付けます。
ケガキ線までを粗削りして目標位置を作ります。
そこから直線ではなく立体的にカーブをつけて、純正クランプ幅の「20mm」を目安に内側へ向けて削っていきます。
リューターである程度まで削れたら、半丸ヤスリに切り替えて仕上げに移ります。
ここまで仕上がった時点でもう一方を削り、左右均等になる様に進めます。
ある程度左右が出来上がってきたら、時折ハンドルに当てがって密着度を観察して調整します。
この時にハンドル側へマスキングテープを貼り付けた状態で、クランプをグリグリと押し付ける事で、部分的に当たっている所と面で接触している部分の判別がし易くなります。
私が愛用しているヤスリメーカーは切れ味の落ちないツボサンです
記事初頭に出てきた物と合わせてご紹介します
アマゾンでも相当の種類が販売されていますね