Z1/Z2のショート管~騒音テスターを使って排気音の測定

Z-1
Z2をはじめとする旧車の音量測定
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騒音テスターを使って実際の音量を測定する

市販の「デジタル騒音計」を使ってZ1用モリワキワンピースマフラーを題材に音量を測ってみます。

 

車検時の音量測定方法

騒音測定には近年型「近接排気騒音」とそれ以前の「定常騒音」測定方法の二種があります。国産のいわゆる「逆輸入車」のオートバイに関して近接騒音は1986年10月1日以降に型式認定を受けた車両から適用となっています。近年規制が見直される事もあり、Z2やFXあたりの車両は近接排気で測定され数値も「99db」となかなか厳しくなっています。

Z系ですとZ1からZ1100Rまでの車両は近接対象外。正確な測定方法としては、排気開口部の20m後方・高さ1.2mで測定して85db以内であれば合格となります。この時のエンジン回転数ですが、最高出力発生回転数の60%で測定を行います。

しかし現状では検査官も把握出来ていない部分も多々あり、ほんの数年前までZ1000Mk2等は99dbでの近接測定を受けていた事実があります(こちらも勉強不足でした)。

車体に新車時から貼られている「フレームラベル」。これがあれば年式が瞬時に確認されますので話は早く近接対象外の証明が出来るのですが、塗り替え等によって剥がされている車両については資料の添付が無いと近接での騒音測定をされてしまう場合があります。ですので車体番号と共にエンジン番号、そして製造年まで解説している書物のコピーを毎回持って検査に臨んでいます。

近接排気騒音の詳細

最高出力の回転数が5000rpmの車両は75パーセント、5000rpmを超えるバイクは50%の回転数で測定を行い、排気口より45度の角度で50cm後方に騒音テスターを設置して音の大きさを検査します。

後学の為に検査官にお願いして一度測定してもらった事があるのですが、モリワキモナカマフラー。こちらメーカー出荷時のままの状態、インナーバッフル未装着ですと大体「107db」です。

他にもW3にステンレス製のW1SAと同形状のサイレンサーが付いた車両を測ってもらった事もありますが、これも結構な音量でしたが最高出力回転数が低かったので99dbを超える事無く(96db程度)無事検査クリヤー。なかなか面白いものです。

騒音テスターの設置と使い方

車両へのセッティングは斜め45度・50cm後方への設置が基本です。

~~~高さを合わせてから45度の角度に。 矢印先端からマイク先端部まで50cmになる様に紐の長さを調整してあります。

検査場の測定機器を参考に三角に削ったアルミプレートと丈夫な紐、そしてコンパクトデジタルカメラ用の三脚を使って作ってみました。

~~~マイク下の黄色い印がマイク先端の位置となりここから矢印先端部までの距離が50cmです。

テスターには「MAXモード」がありますので電源を入れたらMAXモードにセットします。

Z2の例で説明しますと最高出力の69PSは「9000rpm」で発生しますのでその50%、「4500rpm」での測定となります。
アクセルを徐々に開けていき4500回転まで上昇させたらアクセルを瞬時に「パッ」と放します。
これが検査場での正規の測定方法です。
このアクセルを「パッ」と放すのがポイントで、ゆっくり放した時と比べて約1~2dbも音量は上昇します。この傾向は4気筒エンジンよりもツイン・2気筒の方が顕著に現れます。
以前XJR1200の検査に於いてこのせいでなかなか音をクリヤーする事が出来なかった記憶があります。

検査場の機器との誤差測定

検査現場との誤差を把握していないと致命的です。

車検時にこちらのテスターを検査場に持ち込み、すぐ真横・隣に並べさせて頂き確認をしてみました。するとどうでしょう、「0.4db」こちらの方が少なく表示されています。思った以上に近い値でしたので問題なく使えます。「零点補正」ようのダイアルもあるのですが特にいじらずこのままの状態でいけると判断をしました。すぐ隣に置いても全く同じ位置にはならないのでこの誤差の範囲は極めて小さいと感じました。その後再び持ち込んで確認をしてみても「0.2db」多く表示していましたのでかなり優秀な測定機器です。

青い方が検査場の物で、白い方が持ち込んだ個人所有のテスターです。

お客さん自身でユーザー車検を受けると言う車両を事前に測定した事もありましたが、その後の合格報告時に伝えられたのは測定数字がドンピシャであったと言う事(98.2db)。ギリギリでしたので行く前に対処していった方が良いとアドバイスしましたが、結局何もせず検査を受けて合格と言う博打のような車検だった様子です(99.1dbでも不合格になりますのでこれからユーザー車検を受ける方は注意して下さい)。