Z1/Z2 ~電装系のトラブルシューティング

Z-1
Z!/Z2 ~電気系故障診断
Z1/Z2 ~電気系統の不具合・修理方法

過去の修理を基に原因を解説

解説した原因が全てではありませんがお困りの方への有力な情報になると思います。

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ウインカーが暗く点滅

Q1,片側は問題なく通常点滅するのに反対側は暗くゆっくりとした点滅

合図を出すと暗く、徐々に点滅スピードがゆっくりとなりやがて点滅が止まる状態に。

A1,原因はウインカー配線の「+」と「-」の接続が逆さま

配線の接続が+-逆だと暗くゆっくりとした点滅になります。
(左右・両側逆接続の場合は両方とも同じ症状になります)
リレーだと思って点検しているうちに、リレーが熱をもって壊れてしうので要注意。

 

特にICリレーですとすぐにショートしてしまいますので、この症状の場合はすぐにスイッチをオフにしてウインカー配線の点検から行うと良いでしょう。

セルが回らない

Q2,バッテリーは正常なのにセルが回らない

  1. スタートボタンを押すと「ガチッ」と音がしてモーターが回らない。
  2. スタートボタンを押しても何も反応が無い。

A2,原因には様々な種類があります

1のパターンはスタータースイッチ(スターターリレー)の不良若しくはセルモーターのブラシが無くなっている事。そして一番分かり難いのがアース線の腐食です。
セルを押しながらスタータースイッチを「コンコン」とドライバーの柄で叩くと
セルが回る場合はスタータースイッチの不良です(新品部品でも見られる不良)。

スタータースイッチ部分で直結してもセルが回らない場合はセルモーターかアース不良です。
モーター線を外してバッテリーに繋げて動くかどうかでモーターかアース線か絞り込めます。
アース線は線のエンジン側接触面を磨いても直らない場合がありますので要交換です。

  【アース線の不良】

芯線が腐食している物は電気の通りが悪く、灯火類は点灯しても消費電力の大きいセルモーターまでは動かす事が出来ません。

2のパターンはハンドルスイッチ内の接点不良若しくはカプラー部分の配線抜けです。
稀に経年劣化でキルスイッチの接点不良でセルが回らなかった事もありますが、ここは分解可能ですので接点修正で修理可能です。

  【ハンドルスイッチの配線抜け】

これは実際にあった修理での画像です。
セルの電源コードが抜けているのが確認出来ます。カプラー側での引っかかりが弱いのが原因。複製部品・リプロ品に多く見られる不具合の症状です。

メーター内の照明が点かない

Q3,ヘッドライト・ポジションと連動したメーター照明が点かない

スピードとタコメーター内の照明がどちらも点かなくなった。

A3,メーター配線の断線が原因

マイナス配線の「青線」を束ねた部分・ハンダ部分が線束内で腐食して切れてしまっているケースが多いです。

 

メーター~メインハーネス間の線束・メーターハーネスに巻かれている配線テープを剥がして確認し、切れている部分をハンダで再接続します。

ホーンが鳴らない

Q4,ホーンボタンを押しても音が鳴らない

今まで正常だったホーンが突然鳴らなくなってしまった。

A4,アース不良が原因です

「今までなんともなかった」、「突然鳴らなくなった」・・・と言うケースが多いですが、
実はハンドル交換の後だったりします。特にアルミのハンドルに交換してボディとのアースがとれなくなって音が鳴らなくなった場合も多いです。ハンドルスイッチを外した時にスイッチボディとハンドル間でのアース不良を起こす事もあります。テスターを使ってスイッチボックスと車体側で導通があるかを確認しましょう。
修理方法はスイッチボックスを分解してホーンスイッチとスイッチボックス内面の接触面の腐食を紙ヤスリで落とす事と、スイッチボックス・ハンドル接触面のペイントを剥がしてあげると殆どが正常に戻ります。

 

 


 

今後更に故障個所とその診断・原因の解説を増やしていきたいと思います。