新品部品のドレミコレクション製品とPMC製品を使って解説
燃料タンクはドレミコレクション製品、タンクキャップはPMC製品と言う組み合わせです。
タンクとキャップ各部調整 ~ピンの通りを確認
タンク側とキャップ・フック側にピンが通るかを確認
最初に行う作業は双方の穴にピンが通るのか確認する事です。
キャップ側はピンが抜けない様にかなりキツめのクリアランスをとっていますが、
入り口から既に入らない物も多いのでその場合はリューターを使って修正します。
まずは中まで削らず入り口のみの修正に留めます。
キャップ側の通りはピンを軽く叩いて挿入可能な丁度良いクリアランスでしたが、
タンク側・フック取り付け部の穴の通りは悪く、修正が必要でした。
(フック穴はピンがスムーズに通らないとなりません)
左右のプレートに筒状のパイプが溶接された構造です。
この筒が左右のプレート穴に対してずれた位置で固定されているとピンはスムーズに貫通しません。必ずキャップ取り付け前に確認・修正しておきます。
キャップとフックの取り付け
タンクキャップセットの取り付け順序
手順として最初にフックを固定し、その後キャップを取り付けます。
フックの取り付けはその方法が分かってしまえば難しい物ではありませんが、
ピンの「カシメ」には少々工夫が必要です。
【フックの取り付け方法】 ~側面図にて解説
【フックピンのカシメ方法】
カシメ用工具の代用にM4の丸ビスをを使った先端工具を作って作業準備完了。
長さを5mm程度にカットし、先端を削って尖らせた物を使います。
ピンに開いた穴へ丸ビスの先端部を充ててプライヤーレンチで挟んでカシメ作業を行います。
★必ずゴムシートで隙間なく覆ってタンクの保護を第一に考えた作業を心掛けます★
【フック取り付け完成】
プライヤーレンチと加工丸ビスにて綺麗にカシメられたフック側のピン。
この方法はタンクに傷を付け難いのと、特殊な工具が必要なく比較的容易に行える作業ですので是非お試し下さい。
【キャップの取り付け方法】
上記の準備が出来たらタンクへセットし、小振りなハンマーでピンを軽く叩いて挿入します。
反対側まで入った所でピンポンチを充てて最後までピンを打ち込みます。
スムーズに圧入出来る様に潤滑剤を使う事を忘れずに。それでも途中で固く止まってしまう場合は穴の修正を再度行います。
スムーズに開閉するかを確認後、可動部分にグリススプレーで潤滑剤を注入して完成です。
タンクにフックをセットしてピンを挿入し、すんなりと通せるかを確認します。