旧車用のリプレイス部品 ~クラッチワイヤーについて解説
旧車用に様々なメーカーからリプレイス品が販売されています
どのメーカー品を使っても不具合が出てしまうのが「クラッチワイヤー」。
どんな不具合・症状かというとワイヤーを交換した途端にクラッチの切れが悪くなると言う事。
クラッチが完全に切れませんのでニュートラルにも入り難い現象が起こります。
社外クラッチワイヤーに交換後に遊びを極力少なくし、硬く遠いままで乗っている方も多いと思われます。
各社のワイヤーでクラッチの不良が起きる
過去の事例ではマッハ3、W1S/W1SA/W3のWシリーズ、Z1/Z2・Zシリーズ。ホンダではCB750F(FZ~FC)、CB400Fの以上が挙げられます。
様々なメーカーからSTD、ロングと販売されていますが殆どで不具合が確認されています。
そんな事からクラッチワイヤーに関しては純正品をお勧めしています。
クラッチの切れが悪くなるメカニズム
原因は単にクラッチワイヤーの伸びではありません
社外品は微妙にインナーワイヤーが純正品よりも細いです。
引っ張られている時、ワイヤーは僅かに伸びた状態になります。更には引かれる力に対しての強度が弱いアウターは縮み、双方の伸びと縮みでレリーズが引き切れていないクラッチは完全に切れない状況になるのです(アウターは縮んでいるのがはっきりと確認出来ます)。
ワイヤー内に給油してセットすると引きが軽くなり長時間の乗車疲労の軽減になります