純正品ですのでしっかりとした造りです
1997年式CB400F用ウインカー。
これはホンダが作った「純正ヨーロピアンウインカー」とも言うべき製品です。
大きさも程好くレンズ奥にはもちろんパッキンが入り、反射板も装備されて照度も十分にあります。
NC36用 ホンダ純正のヨーロピアンウインカー
アルミボディにクリヤー仕上げの純正品
綺麗さを保てるようにクリヤー仕上げになっていますのでメンテナンス性も十分です。
残念ながら新品での入手は不可能・メーカー販売終了品です
バリオスへの取り付け方法
取り付けサンプル車両にバリオス2
ライトステーとリヤフェンダーがノーマル・純正であれば加工・取り付けは容易です。
CBでの取り付け位置を見ると前後共に水平ですが、今回はカスタムと言う事もあり若干上向きに角度を付けてみました。
ウインカーステー穴をCB用に合わせて10mm→12mmに穴を拡大します。
ウインカーを通し回り止めの爪の位置を確認・マーキングします。
ドリルで3mm程の穴を開けたら棒ヤスリでマーキングに合わせて縦長の穴に成型します。
(ここではエアリューターを使って切削加工を行っています)
今回使用の固定用部品の詳細です
ナットはCB用純正品、ダンパーラバーの代わりに「Z1/Z2」用のサイドカバーグロメットを用意。ナット下に使うスペーサーはアルミカラーでサイズは「外径:21mm・内径:13mm・厚み:12mm」。
まずZ用グロメットを挿入しライトステーへ取り付け、裏側からアルミカラーと共にナットで固定します。分かり易い様にウインカー単体で説明していますが、黄色い矢印の隙間部分にステーが入る事になります。
リヤフェンダー側の加工も取り付けも同じです
ウインカーの配線
2000年初頭までのカワサキ車のウインカー線は端子が細い物が使われていました。
これは名車「Z1/Z2」のウインカーからの名残で、ウインカーステー内の狭い通路に端子を通す為の専用品とも言える独特の形状なのです。
これを通常のギボシ端子に変換出来る様に、バリオス純正ウインカーから先端部を切り離してアダプター配線を作って接続します。
純正部品を使ったカスタム
このウインカーはCB400FOURの他VRX400RS(ロードスター)等にも使われています。
実際の採用にはVRXの方が先でしたが、CB400Fの為に作られたかのような当時風ヨーロピアンウインカーです。
この様に純正部品の中にもカスタムに十分使える物がまだまだ数多く存在します。
社外品・アフターマーケット品を否定する訳ではありませんが、純正部品は素材から造りまで全てが素晴らしい物です。
社外・純正に拘わらず、より良い製品を使いこなして完成度の高いカスタム車両を作りたいとそう思います。