NS-1 ~TEMPランプの点灯

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NS-1 TEMPランプの点灯
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ホンダ NS-1 ~TEMPランプの点灯の原因

突然の「TEMP」ランプ点灯。
既に「旧車」の部類に入るこのNS-1ですが、部品の供給も止まり始め維持するのも大変な車両になりつつあります。かろうじて水温センサーは他機種と共通のおかげか販売はされています。

アイドリングでランプは消灯していますが、回転を上げると・・・。

~~~「TEMP」ランプはやはり点灯します。

今回のケースはラジエターOK、クーラント量OK、エア噛みなし、試乗してもオーバーヒートの兆候もありませんでした。
そんな異常が見られない状態でのランプ点灯の原因を探ります。

冷却系統の不具合を疑う

ラジエターを始めとする冷却系統を点検して以上が無ければまずは安心です。LLC/クーラント量の確認から始め、エア噛みはキャップを外して5~10分もアイドリングさせればエアは出てきます。難解なのはラジエターキャップの不良でこれはサーモスタットの様には点検が出来ません(開放圧を測る機器が必要)。キャップが不良(スプリング張力低下)だと当然ラジエターキャップの機能が低下しているため、エンジンが高温の時にリザーバータンクに送られたLLCがエンジンが冷えても戻されずにラジエターに空気を吸い込んでしまい、空気の混ざった状態でLLCが循環すると冷却効果が低下しオーバーヒートに直結する事となります。
ある程度の目安として余程キャップのバネが弱く感じなければ問題はありませんので、配線の点検後以上が見られなかった場合に限って新品交換で様子を見るようにします。
今回説明するケースはエンジン始動直後からランプは点灯しています。ですのでオーバーヒートに直面しているようには思えませんでした。

 

 


配線の不具合を疑う

 

作業を進めて行くと不具合が確認出来ました。

バッテリーマイナス端子の導通がとれていない様子。


~~~端子を磨いて接点を修正します。

これだけでは直らず(実際には直っていたのですが)、バッテリー充電でようやく作業終了です。
バッテリーが弱かった事とバッテリー端子の汚れが原因でしたがどちらか一方の修正では直らず、このNS-1は供給電源がしっかり保てないと回転を上げた時にTEMPランプが点灯してしまう症状が出ると言う事が判明しました。

たとえ指導方式がキックであってもバッテリー性能の維持は極めて重要です。

旧車を例に挙げると、CB750(K0~)、W1S/W1SA/W3、Z650ザッパーはキックが付いていてもバッテリーが弱いとエンジンはかかりません。Z1/Z2はバッテリー無しでもキックでエンジンがかかるので、出先で充電系統のトラブルがあっても自宅までは戻れそうです。


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