W650のバッテリーとキャブレターの外し方

【V~Z】
W650のバッテリーとキャブレターの外し方を解説
W650の整備性は悪い!?

脱着方法が分かってしまえば簡単な事ですが作業性は悪いです

特にバッテリーが上がってしまうとケーブルは繋げられないと思うほどのスペースの無さです。
そうならない為にもバッテリー管理はしっかりと行いましょう。

スポンサーリンク

バッテリーの外し方

バッテリーは左側サイドカバー内に

まずはシートを外してバッテリー上部にあるカバーを捲ってプラスとマイナス線を外します(必ずマイナス線から外す事)。サイドカバーを取り、ここに収められている電気部品のカプラーを全て外します。スタータースイッチは上部のカプラーを外すだけで2本の太い線は取らないでも大丈夫です(スイッチはプレートに挟まっているのでこれを引き抜きます)。M6ボルト2本を抜いて樹脂のカバーを外せば車体左側へとバッテリーを抜き出す事が出来ます。

取説でも解説されていますが全てのカプラー・配線を外さなくともバッテリーは外せます。配線が接続されたまま外側パネルのみを外してずらせば良いのですが、作業に慣れていない方やキャブレターまで外す場合にはスペースを確保する為に配線類を外すと後の作業が楽になります。

配線を外しても同形・同色のカプラーや線は使われていませんので繋ぐ所が分からなくなる事はありません。同じ形・同じ色で繋いでいけば良いだけです。

キャブレターの外し方

キャブレターはエアクリーナーボックスを外さないと取れません!

キャブレターはエアクリーナーボックスを外してからの取り外しになります。
バッテリーは抜き出さないでも良いですが、配線類の取り外しまでは同じです。ここまで出来たら右側サイドカバーも取って作業を進めて行きます。

画像はエアクリーナーボックスを外し終わった所です。左側は配線類が多くクリーナーボックスを取り付けるのにも結構大変です。これが左右合わせですから尚更組み付けには要領良くしないとなりません。後の作業を考えるとボックスは右側から先に取って、組付けは左側から行うのが良いと判断出来ます。

エアクリーナーボックス上部と車体を繋ぐプレートを外します。


 

 

右側エアクリーナーボックスの上下2本の丸ビスを抜き取ります。このビス2本で左右が固定されている訳です(中央のビスは無関係なので外しません)。
ここでは右側ボックスから外していますが順序は無く、左右どちらからでも大丈夫です。
(組み立て・取り付けに関しては後述しています)


 

 

右側ボックス下のセンサーカプラーとブリーザーホース大小の2本を外します。これで手前(車体側面)に引き出せば右側ボックスが取り外せます(上部を通るメインハーネス線に注意)。

右側ボックス下、赤丸で印した3箇所を外してからボックスを引き抜きます。

左側は配線が多いので引っかからない様に丁寧にクリーナーボックスを取り出します。
上部に太いパイプがありますのでホースを抜きます。右側と同じ様にボックス下部にもブリーザーホースがありますのでこれも抜いておきます。道具箱にしっかりとしたプライヤーが1本あると作業がはかどります。

掴む事に特化した『メカニックプライヤー 200mm 3811-200』がお薦めです


 

 

右側ボックスが外れた画像です。
リヤブレーキの配線は引っかからない様に外してあります。


 

 

 

左右のクリーナーボックスはこの様になっています(画像上が車体前方になります)。

 

これでようやくキャブレターが取り外せるようになりました。アクセルワイヤーを外し、インシュレーターバンドを緩めればキャブレターを外す事が出来ます。

キャブレターOHの場合、エアスクリュー開度は『2-1/8回転戻し』です

 


組み立て時のコツ

分解と逆の手順で組み付けるだけですがコツが分かると作業効率が上がります

*クリーナーボックスを連結している2本の樹脂パイプは右側に取り付けておきます
分解時はどちらから外しても良いのですが取り付ける時はパイプを右側に取り付け、BOXも右側から組み付けるのが正解です。パイプは共回りしない様に中間部分が四角くなっており、これが右側ボックスの凹みに組み合わさる様になっている事からパイプは右側にセットするのです。

*右側クリーナーボックスを上部プレートに固定

BOX固定用の上部プレートに右側ボックスを先に固定します。こうして右側ボックスの位置が決まると左側ボックスが連結し易くなります。右側が遊んだままですと左側を上手く取り付ける事が難しくなります。