W1S,W1SA,650RS/W3 クラッチ調整
「W」はクラッチが重たい・・・と、言われることが多いですが、その殆どは「ワイヤー内の油切れ」による抵抗の為。
ワイヤー内部への注油で良好になりますが潤滑油の種類によってはしばらくの後効果が薄れる事もしばしば・・・。 ではどんな潤滑剤が良いのか・お薦めなのは・・・?
クラッチかるくなるのうれしーなーっ!
効果絶大か、耐水・耐久性か~?
~~~持ちが良く作動性能が群を抜いて良い物か、風雨対策・耐久性能が第一条件なのか~?
これは悩む所ですが耐久性であればこまめな注油でしのげますし、耐水にしてもある程度の期間で注油すれば問題はありませんが、洗車よりも「雨水」が一番の大敵ですので雨天走行後は注油したいところ。
ではこの「群を抜いた作動性能」。 あります、ただしかなり高価で1本4000円弱、お試し用少量スプレーでも2000円以上です。
でもドライブチェーンやフロントフォーク・インナーチューブでも効果が大きいのでそれを支払ってでも手に入れたいケミカルです。
効果絶大の潤滑剤とは
~~~実際にはアクセルワイヤー内、アクセルホルダーからリヤブレーキワイヤーまで使っています。W1S/W1SA/500SS等に至ってはフロントブレーキワイヤーにも使います。
★防錆剤の混入割合は少ないのですが、その割に耐久性能が高く高次元でバランスさせた商品です。
~~~ワイヤー上部から工具「ワイヤーインジェクター」を使って注油、下側まで抜けにくい場合はワイヤー途中のアジャストナット部分から給油して何回かスライドさせて下まで完全に潤滑剤を通します(作業はレバーからワイヤーを外して行います)。
★インジェクターが無くてもアジャストナットからの注油同様の手順で行えます
クラッチスプリングの調整方法
「W」のクラッチワイヤー内に注入するだけでかなり軽くなりますが、それに加えてクラッチプレートを抑える「クラッチスプリング」。ダブルはここの締め加減が調整出来ますので、これを緩めにすると更にクラッチは軽く作動するようになります。
ではどれ位の締め加減か?
経験上クラッチがすべる事無く且つレバーが軽くなる加減はと言うと、レンチで軽く締め込み、止まった所から半回転~1回転戻した所。
クラッチ板の状態・程度にもよりますが、1回転は戻してもまず滑る事は有りません(仮りにこれで滑るくらいならそのクラッチ板は要交換の気配有です)。
「W」クラッチワイヤーの固定方法と調整
タイラップ固定も良いですが、ここはしっかりと固定したいところです
~~~画像ではフレーム直にクランプを取り付けていますが、実際にはフレームに傷を付けたくありませんのでクランプには「収縮チューブ」にてコーティングして使っています。
部品番号:92037-093 クランプ、ケーブル 税別430円
ニンジャ250やW650の部品と共通です。
★クラッチが切れるギリギリまでワイヤーの遊びを多くするとより一層軽くなります
Z系での対処方法 ~~~FX/Mk2純正部品を併用
Z系全般に前述してきた事と同じ様にベルハンマーをクラッチワイヤー内に注油するだけでも十分に動きがスムーズになって軽さを体感出来ます。
それと合わせて「クラッチレリーズ」の分解・洗浄を行い、ベルハンマープラスグリス塗布で更に引きは軽くなります。
以上の作業でダブルのクラッチはとても軽くなります。 どれかひとつではなく全て行う事で大きな効果が生まれるので「合わせ技効果」とでも名付けましょう。