W1Sのタンクエンブレムには川重の「旗マーク」がデザインされています
左右で向きが違いますので左右揃えで綺麗な物を探すのは困難です。
入手困難なエンブレムを綺麗にしたい
売買市場価格は新品で左右を見つけると・・・
探してみるとかなりの高額取引です。しかもエンブレムに施されたゴールドメッキは紫外線に弱く、すぐに色褪せ・色抜けが発生する代物です。
エンブレムの色味を合わせる
純正品は薄いゴールドメッキです
全体はゴールドメッキですが「旗マーク」部分は地金のシルバーとなっています。地金シルバーに腐食が無いエンブレムはペイントで再生がし易いです(シルバーはペイントで色合わせが不可能)。
このゴールドは日本人形などで使われる装飾品で使われている金メッキと同様の加工の様です。
旗部分の縁には「クリヤーレッド」を入れ、中央の艶消し黒を塗ります。
仕上げにクリヤーを吹いて完成となります。
細かい部分は筆を使って色を入れています。
トップコートをかけると艶消し黒が艶有りになってしまいますが、車体へ取り付けると違和感なく
かなり良好な仕上がりとなっています。
これもひとつの選択肢となります。
エンブレムの取り付けビスにも拘りを
ここはステンレスビスをバフ仕上げにしてエンブレムと共に光らせましょう。
ここにはウインカーレンズ・ビス用のプラスチックワッシャーを使い、裏側のタンクに接触する方にはOリングを入れてなるべく傷がつかない様にして取り付けます(エンブレムとタンクの双方の傷を懸念)。
【プラスチックワッシャーの部品番号】
カワサキ: 23058-002(176円)
Oリングは手元にあった物を使っています。
後述していますが、ステンレス丸ビスはネジサイズM4-10を使って長さを調節して使います。
ワッシャーは良く見ると若干のテーパーになっているのが分かります。
エンブレム側に綺麗に収まる様に尖った方を下に向けた状態で取り付けます。
(エンブレムもテーパー状に穴が開いている為ピタリと収まります)
プラスチックワッシャーとOリングを入れる事でM4丸ビスの長さは変わってきます。
これは「7.0~7.5mm」の範囲になる様に長さを調節して加工します。
(これ以上長いと底付きし易くなりますので要注意)
電工ペンチでカットした断面をペーパーグラインダーで仕上げるととても綺麗なネジに仕上げる事が出来ますので、これらの工具が揃えられるとレストア・修理作業の幅が広く取れます。
そこでペイントで再現して紫外線対策としてみました。