W1S,W1SA,650RS/W3リヤフォークOH ~スイングアーム補足編

W3
W1S,W1SA,W3 スイングアーム取り付け~補足編

 

W1S,W1SA,W3 ~スイングアーム・オーバーホールの補足編

スイングアーム分解時の説明を追加

内部構造は左右のブッシュとブッシュ中央のスリーブの3点構造。

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シャフトの通る内部は綺麗に洗浄

Wのスイングアームは固着無し

数年の雨ざらし程度ではこと「W」に於いては、スイングアームに雨水の侵入はなく錆びて固着していたケースは未だ一件もありません。ですのでピボットシャフトからスイングアームブッシュに至るまですんなりと外す事が出来ます。ブッシュとスリーブを取り出したらば古いグリスを拭い去り、洗浄液で溶かした後にパーツクリーナーにて脱脂します。

ブッシュに錆が出ている筈です。洗浄後に耐水ペーパーを使い、水の代わりに潤滑剤を使用して研いで面修正をします。

グリスは耐水性の高い製品を使う

オフロード系に強いインポーターで案内されている製品

オフ系の製品群には良い物が多く見られますので、その中から選ぶと間違いはありません。
スイングアームとステムベアリング、そして各部ベアリングには「ベルハンマー」と共にそれらの製品を合わせて使っています。

 

劇物指定成分含有の為一時販売中止になっていましたが、この「マキシマ・ウォータープルーフ」グリスはベアリング全般とステム&スイングに特にお勧めの製品です。

 


 

【スイングアーム取り付け】

 

トルクロッドを外さずにいると、この様にロッドを足代わりにしてスイングアームを立てた状態で作業が出来るので重宝します。


 

 

画像ではリヤサスペンションが付いたままですが、取り外した方が遥かに作業がし易いです。

スイングアームの装着は、まずアームを斜めにした状態で奥へと送ります。
スイングアームピボット部分の上方・空き空間に到達した所で角度を水平に戻します。
そしてピボットプレートへと導く要領で取り付けます。

 


 

【スイングアーム締め付け・固定の注意点】

サスペンションを取り付ける前にスイングアームを上下させブッシュとグリスを馴染ませます

ピボットシャフト固定用ナットはトルクをかけすぎるとスイングアームの動きが固くなってしまいます。ブッシュが新しい場合は気持ち固めに固定しますが、アームを上下させながら加減して締め付けます。その為にナット回り止めのワッシャーが付いていますので、緩めでも全く問題ありません。スムーズな動き重視で固定します。

最後にグリスガンでグリス再注入

組み立て後にグリスニップルからグリスを充填します


~~~グリスニップルにグリスガンのホース先端部を固定してスイングアーム脇からグリスが流れ出るまで充填します。途中、なかのエアが抜けてきますので「プチプチ」と音が聞こえてきます。充填作業が完了したらはみ出たグリスを拭って完了です。