Z1/Z2,650RS/W3 ~フロントフォークインナーパーツの構成を再検証

W3
Z1/Z2,650RS/W3 ~フロントフォークの内部構成を考察
Z1/Z2,W3のフォークインナーパーツの組み方を解説

他店での整備後の車両を再分解してみると・・・。

最近多い修理のひとつにフロントフォークのオーバーホールがあります。
当方入庫車両で時期的にOHが必要と判断して整備するのですが、以前に他店でOHして貰ったと言う車両の多くで間違われた組み込みがありました。


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インナーチューブ内部パーツの組み間違え

分解作業を進めると左右で組み方が違う車両までありました。
左右揃っての違いならば順序を違えての知識不足ですが、左右で異なる場合はそれも怪しく怠慢な作業としか言い表せません。

インナーチューブ内部部品とは、パーツリスト上ではピストンフォーク若しくはフォークシリンダーと記載されている部品郡の事です。
確かにマニュアルでもパーツリスト上に於いて、インナーチューブ内の部品に関してはその順序や向きまでもは解説がありませんので経験が浅いと整備が困難です。

その辺りを考慮してここではインナーチューブ内の各部品の組み付けを再検証しています。


 


画像と共に内部パーツの組み付けを解説

ここからは細かい画像で丁寧に解説していきます。

 

インナーチューブ・下端内はこの様になっています。ここに後述の部品類がセットされていきます。


 

 

 

内部パーツはこの様な構成順になっています。
特に複雑ではなく考察すればその位置・向きまでが分かり易いものとなっています。


 

 

 

一番奥の部品(インナーチューブ上部となる部品)です。この「底の抜けた洗面器」に次の部品・スプリングがセットされます。


 

 

スプリングがセットされた状態です。


 

そしてこの丸い「やぐら」。
上下の向きに要注意!
脚部分が内を向く様にセットします(画像を参考にして下さい)。
画像の向きが実際には車体・フォーク下部となりますのでこれも気を付けて。


 

最後にこの「スリーブ」が入ってフォークシリンダーが完成します。
スリーブの上下も画像を参考に注意して組み込みます。


 

 

サークリップで固定して完成となります。

旧車のサスペンションを飛躍的に性能向上させるフォークオイルはこちら


 

【各インナー部品の詳細】

一番奥に入る部品がこちらです。左画像は下向き(車体で下向き)、右画像が上向きとなります。スプリングがセットされる為にこの様にくぼんだ形状となっています。


 

 

先の部品内にこのスプリングがセットされます。


スプリングがセットされたらこの「やぐら」部品を被せます。ちょうどこの「四つ足」部分でスプリングをホールドする形になります。
右画像がサスペンションで見た時の正規の向きですが、インナーチューブに取り付ける際には左画像の向きに挿入します。


 

最後に入る部品がこのスリーブです。画像左が上向き(実際にはこれがフォーク内下向きとなります)で、この後留め具のサークリップで固定される仕組みです。


 

~~~以上がインナーチューブ内部パーツの正しい順序となります。

サークリップ・スナップリングの脱着に使う工具 ~KTC製が使い易くお勧めです

 


      【組み間違い例】

長い方のスリーブの上下間違いもありましたが、組み間違いで一番多いパターンがこの短いスリーブの上下です。画像の様に本来下になる筈の面が逆になって組まれている事が多々あります。


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