650RS/W3のブレーキ・キャリパー ~Z1/Z2とW3ではブレーキ形状が違う

W3
Z1/Z2と650RS/W3のブレーキについて
W3のブレーキパイプとZ1/Z2のブレーキパイプ

同じ物に見えてもパイプ形状は違います

 

ブレーキキャリパーも同形状ですが大きさが異なり、W3用の方がひと回り小さく小振りです。
サポートを含め、このキャリパーは「KH400」と同製品です。

 


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Z1/Z2のブレーキとW3のブレーキ ~キャリパー編

Z1/Z2とW3ではブレーキキャリパーが違います

サポート形状に始まりキャリパーピストンも小さく、同じ物の様に見えて構成部品の殆どが違います。シール類からダストブーツ、そしてOリングまで全てが違います。
唯一同じなのはブリーダー(キャップも)とブレーキパットのみ。
キャリパーをボトムケースに固定するボルトは各々長さが違うので、W3用をZ1/Z2に使うとボルト長が長い分突き出してしまい、ディスクローター表面と干渉してしまう事があるので気を付けましょう。

「ブリーダー」ですがZとWではキャリパー側のネジ下形状が違う様子で、
PMC製のステンレス・ブリーダーをW3に使うと液漏れを起こしてしまいますので要注意。

このブリーダーはZ1/Z2,W3,H2の3車両共通の部品です。

 

Z1/Z2,650RS/W3,H2 ブリーダー :43056-002 税込み1023円(930円)

H2用「43085-001」に部番変更されています

 

 


Z1/Z2のブレーキとW3のブレーキ ~ブレーキパイプ編

ブレーキパイプは全くの異形状で曲がりが異なっています

Z1/Z2用・複製品を使う場合は曲げ直して取り付けます。角度と全長が異なりますのでそのまま直さずW3に使うとホースガイド部分で干渉する事になります(Z用はW3には長い)。

 

Z1/Z2では真っ直ぐ上に伸びるパイプ形状ですが、W3では立ち上がってすぐ内向きに角度を変えた形になっています。

Z用パイプを加工して曲げ直すのに「プライヤーレンチ」を使うとパイプが潰れにくく便利です。

 

クニペックス製180サイズ・250サイズのどちらか1本あると整備性が向上します。


 

Z用・複製新品をW3純正パイプに合わせて曲げ直した物にクロームメッキ加工をしています。

W3用の純正パイプを持っていなかったり、変形してしまって元の形が分からない場合は画像を参考に曲げ直して下さい。ブレーキホース側は同じ曲がりですので、キャリパー側のみ曲げ直せばOKです。


Z1/Z2とW3のフロントハブとディスクローターは同じ

キャリパーは違いますがハブとローターは同じ

部品番号も実際の形状も同じです。ディスクローターはW3前期と後期でインナーの一部形状が僅かに違います。Z1/Z2と違うのかと発見当初は考えましたが、どうやら年式での違いの様です。

   【650RS/W3】               【Z1/Z2に装着】

W3の右側「ハブカバー」ですが、これはZ1/Z2にも使えますので、ダブルディスクに変更した時一緒に装着するとさり気なく足元が引き締まります。