Z1/Z2,W3 初期型フューエルコックの注意点~定期的なメンテナンスが不可欠

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Z1,Z2,W3 初期型フューエルコック
Z1/Z2,W3 黒コック・初期型燃料コックのメンテナンス
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継続使用にあたって定期的なメンテナンスが重要

~~~切り換えレバーが大きいいわゆる「初期型」のコックに於いては切り換えの際、レバー操作が硬く重たくなってきたらメンテナンス時期と考えられます。

 

これは貴重なカワサキ純正「初期型」。複製品も数々販売されていますが、純正品と比べ残念ながら本物に似せているだけで細部に渡り同形状ではありません

実際のメンテナンス時期見極めと作業方法

~~~燃料コック下のチャンバー部分を外します。 10mmメガネレンチを使用

黒い粉が溜まってきていたら要注意! 既にキャブレター迄送り込まれているかもしれません。

 

サンプル車両はW3ですが、レバーが硬くなって2か月ほど経過しています。

黒い粉の正体とは・・・?

~~~当然サンプル車両はコックOHもキャブレターも分解・洗浄されています。

フューエルタンクは錆落とし後にエポキシ樹脂系・ワコーズタンクライナーにてコーティング済みです

初期コックを分解してみると後期と違って筒状のパッキンが使われています。大抵は経年劣化により樹脂が変形してクリアランスが広くなります。その為レバー操作はスカスカになり、その隙間から燃料漏れを起こすのが通例です。しかし中には収縮してクリアランスが無くなりレバー操作が固くなってしまう物もあります。実はこの事が黒い粉の原因なのです。

キャブ詰まりとオーバーフローの原因となるこの「黒い粉」の正体は、筒状のパッキンの削れカスです

クリアランスが狭くなったレバーを動かすことによりレバーに開いた穴の角がパッキン内側を僅かながら削っていきます(クリアランスが無く潤滑も悪いと表面がむしり取られる様にもなります)。1回の操作で大きく削れなくとも乗車毎の操作により削れカスが蓄積していきます。錆と違い樹脂は軽いのでフィルターの目をくぐって一部はタンク内へ上がっていく物も出てきますし、キャブレターへ流れ落ちる物もあります。こうしてオーバーフローを誘発するのです。

対策とメンテナンス

切り換えレバーの動きをスムーズにする事でこれは解消されますので、レバー側を耐水ペーパーにて削ってクリアランスを確保します(実際には水ではなく潤滑剤で研いでいきます)。

手間のかかる地道な作業ですが、これをする事によりスムーズなレバー操作が可能になります

まず600番で大まかに削り800番で中仕上げ、最後に1000番で完了です。600番の時点でコック本体に組み込み動作確認をし、良さそうであれば800~1000番へと移ります。

ペーパーにて削った後シリコングリスを塗布する事でレバー操作はスムーズになります。グリスがガソリンで溶け無くなっても柔らかく動く様に水研ぎはしっかりと行います

切り換えレバーが硬く、動作が重く感じてきたら分解して再度グリスを塗って組み込むと良いでしょう。フューエルコックの定期的なメンテナンスとしてこの作業を行う事でキャブレターの不調を未然に防ぐ事になります。