バリオスのキャブレター同調

【は~ほ】
キャブレターの同調
バリオスのキャブレター~同調の取り方

バリオスだけでなく同調用バキュームゲージのホース取り付けと調整ビス位置へのアクセスが悪い車種は、整備性の良いホンダ車両でもそれは確認出来ます。

なるべく手間を掛けずにバキュームゲージを取り付け・調整する方法を解説します。

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バリオスのキャブレター~負圧ホースの取り付け

カワサキ車の場合通常負圧が取れるパイプはインシュレーター(エンジンとキャブレターを繋ぐ黒いダクト)の上または下から出ています。1番と4番、2番と3番(車両に跨った状態で左から1番~)がそれぞれホースで繋がっていますのでそれを外してバキュームゲージのホースを取り付けて負圧確認をします。

 

ゲージは振動が伝わらない様にハンドルにぶら下げています。
キャブレターへの燃料供給はオイラー(油差し)を使っています。

バリオスは下側から出ていますが3番ホースは工具が入らず外したら最後、キャブレターを外さないと再取り付けが出来ません。ですので2番ホースを外して2番へはそのままバキュームゲージのホースを付け、外したホースにはパイプをアダプターとして挟んでバキュームゲージ側ホースを接合します。1番と4番はホースが脱着し易いので両側外してバキュームゲージホースを取り付けます。

~~~左の画像は分かり易い様に4番ホースを外してアダプターパイプを取り付けた物です。

同調をとるのは比較的容易~調整ビスへのアクセスが困難

バリオスの場合エンジンが前傾しているのでキャブレターも「ダウンドラフト」タイプです。
電気部品・配線、プラグコードや冷却用配管が邪魔をしてドライバーが入り辛い構造です。
調整用丸ビスへのアクセスは15cm長のプラスドライバーを使えばその隙間にうまく入り込みますので、これを上手く使って調整します。LEDランプも併用すると調整ビスまでドライバーを導く事が容易になります。

調整ビスは3カ所あります。左側で1番と2番を同期させ、右側で3番と4番を同期。最後に真ん中のビスで1・2番と3・4番を同期させて完了です。文章にすると簡単ではありますが、実際の作業では1・2番を合わせても3・4番を弄ると1・2番が微妙にずれたりとしますのでその都度再調整をしていきます。

 

 


キャブレターと同時にサブエアクリーナーの点検

サブエアクリーナーは車体左側、丁度キャブレターの後方サイドに6mmボルトで固定されている黒い箱がそうです。ここは他メーカーと違い中のエレメントだけでの部品設定が無く、箱ごとアッセンブリーでの販売になっています。ですので2サイクルの頃のホンダ・ディオやヤマハ・ジョグ等のエレメントを使って切り出して使えばOKです。今回はヤマハ「YB-1」の物が新品で余っていましたのでそれを切って使いました。

このサブエアクリーナーはキャブレター上部のダイヤフラム内に取り込む空気を浄化する為のフィルターですので重要です。