オートバイ用 車検時の排気ガス検査について

車検時の排気ガス検査について

車検時にはマフラー騒音の他、排気ガスの検査も義務付けられるようになりました

CO一酸化炭素)、HC(炭化水素)、この二つの濃度を検査しています。

 

検査導入が始まって数年間は数値の公開はされていませんでしたが、現在では検査機器のモニターにデジタル表示されるようになっています。


ガス検査対象車は初年度登録が「2000年4月」以降の車両です

確認方法としては、車検証の「型式」の欄に記載された英数字の前に「BC-****」とある場合は検査対象となります。
2000年4月以降の登録車両が対象ですが例外もあり、それ以前に製造された規制クリアエンジン搭載の車体(ホンダのRVF400等)や1代目ハヤブサ2007年までの一部年式(2006年式と記憶)に於いてはガス対象外となっています。

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走行距離に比例して数値は大きくなる?

本来走行距離で変化すると言う考えが一般的ですが、様々な車種で見ていくとそうでもなさそうです。

 【各車種参考値】


CB1300SF/SC54
(22000km)             ~~~ 4気筒
CO: 0.04%
HC: 17ppm


VFR800X/無限クロスランナー
(28000km)             ~~~ V型4気筒
CO: 0.21%
HC: 262ppm


W650(18000km)         ~~~ 並列2気筒
CO: 0.28%
HC: 161ppm


VOLT(10000km)         ~~~ V型2気筒
CO: 0.17%
HC: 40ppm


ガス検査で不合格になる要因

気筒数や排気量で図れるものでもなく、キャブレター仕様の場合はボディを含めたキャブパーツの消耗度合いで数値変化は見られました。
その他エアクリーナーが詰まっている様な状況でも数値は大きく変化します。

過去に一度だけ検査不合格になった経験があります。
車両はXJR400Rで、しばらく乗っていなかった車両でした。
キャブレターが1気筒詰まっていて燃えたり燃えなかったりと言う状態で検査に臨んだ時です。
この頃はまだCO/HCが非表示でしたのでどれ位の数値かは分かりません。
その後キャブレターを分解・洗浄、OHして持ち込み無事合格となった経緯です。

これらの事から余程の事が無い限りは例え走行距離が伸びていても、調子良く乗れているうちは不合格になる事はなさそうです。

キャブ・プラグ・エアクリーナー、この3点がとても重要と言えるでしょう。

 

旧車の排気ガス検査についてはコチラを参考に