80年代旧車の整備 ~キャブレター編

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旧車のキャブレター内部のキャップ
比較的新しい年式・旧車の整備 ~キャブレターについて解説

新しい年式の旧車・・・、と言うのもおかしなものですが。
80年代旧車の一部で見られますが、キャブレター内・スロージェットのノズルを塞ぐゴムキャップが付いているものがあります。


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ゴムキャップの重要性

メインジェットとそれと同型ジェット(プライマリーノズル)の間に見える黒いゴムキャップ。
このキャップが無いとシリンダーへ送られる燃料が多くなり(濃い状態)大きく調子を崩します。

このゴムキャップはCB900FとGSX1100Sのキャブレターで使われている事は確認済みです。

不調を訴えて修理に入庫してきた車両で最初から付いてこなかったものも多かったです。
何店舗かで修理依頼をしても改善されずに私の方へ修理に入った車体も有りましたが、この類の車体に慣れていないと販売店様でもこのキャップの存在は知らないのかもしれません。


ゴムキャップの役割

これはお隣「プライマリーノズル」から「スロージェット」に流れる燃料通路の蓋となっています。

このキャブレターはゴムキャップの付いたパイプが「スロージェット」となっています。

このキャップを付け忘れるとスロージェットパイプからも燃料が吸い上げられるので当然濃い状態となり調子は悪くなります。
キャップを取り付け後、エアスクリューの調整を行って完成となります。

エアスクリューがキャブレター直下タイプの車両にはこちらの工具が非常に便利です

ほぼ6回連続投稿の「キャブレター月間」となりましたが、お役に立てれば幸いです。