W1S,W1SA,650RS/W3 ガバナーの違いを解説 ~コンタクトブレーカー・ケース編

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W1S,W1SA,W3 ~コンタクトブレーカーケースの違いを解説
W1S,W1SA,W3 ~コンタクトブレーカー・ケースの違いを解説

ガバナーの違いを解説した記事の補足編です

ここではガバナーの違いに引き続き、コンタクトブレーカー・ケース(ポイントケース)の違いについて解説しています。

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W1SAとW3は共通 W1Sのみ形状違い

ポイントの使用個数でケースが違います

各部の寸法と使われているベアリングとオイルシールまで3車種共通ですが、ポイント数でケースの部品番号は変わってきます。

 

画像左側が「W1S」で右側が「W3」のケースです。

 

ケース内の各部寸法は共通で、使われているベアリング、オイルシール、スリーブまで全車両で同じ物がセットされています。


コンタクトブレーカー・ケース 各部詳細

各部の寸法が同形状なので互換性はあるのか?

実際に使えるのかと言うと答えは「YES」。
互換性があるのかと問われると「NO」となります。

 

こうして見てみるとほぼ同じ形状なのですが、細かい所まで目をやってみると・・・。

カバー取り付け部分の突起が丸く、合わせ成型があるのが「W1S」ここが平面で合わせ成型が無いのが「W1SA/W3」用と区別されます。


互換性の無い部分とは?

W1S用とW1SA/W3での決定的な違い

 

コンタクトブレーカー・ケース下側から見て比べて見ると・・・、

大きな違いはコンタクトブレーカー・ポイント配線の出口部分です。

小さく丸い出口が「W1S」で大きく四角く開口している方が「W1SA/W3」となります。

配線用グロメットのサイズが変わりますので他機種への移行は避けた方が良い部分です。

腕に覚えのある方ならば採寸して削って、W1S用をW1SA/W3用に変更可能です!

   他の部分も見ていくと・・・、

W1SとW1SA/W3では「JAPAN」の文字の有無があります。
初期の方が鋳肌も凸凹が大きいのが見て取れます。

ケース内のオイルシールは必ずと言って良い程経年劣化で傷んでいます。こうなりますと侵入したオイルによってポイント周辺は汚れ、点火不良を引き起こします。
整備に必要な部品点数は多くなりますが一度分解してケース内を洗浄、そしてベアリングと共にオイルシールは新しい物と交換するのが理想的です。

 

 


ガバナー用・コンタクトブレーカーケース内のベアリング類

当サイト内で部品の販売がございます

ブレーカーケース内に使われるオイルシールとベアリングがセットになったOHキットを
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