650RS/W3 ポイント調整方法~点火時期の最終調整はポイントのギャップで行う

W3 ~整備&レストア
650RS/W3 点火時期調整
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コンタクトブレーカーケースが奥まっているので調整は困難

ポイントの点検・調整はキャブレター下の丸い蓋、丸ビス2本で固定されている丸い蓋を外しての点検・調整となります。カバーを外すのには長い「+ドライバー」が必要です。ポイントベースを緩める為のプラスドライバーと2種類のサイズが必要です。その他調整用に長いマイナスドライバーもあると作業がスムーズに行えます。

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調整の為の準備

【スパークプラグを外す】

クランクシャフトを容易に回転させる為プラグを外してシリンダー内に圧が掛からない様にします。

 

キャブレター下の丸いポイントカバーを外したらプラグを外し、次に左側シリンダー下のタイミングホールキャップ(13mmヘッドのボルト)を外します。

 

 

【上死点確認用ボルトを外す】

タイミングホール・この穴からクランクシャフトに印されたマークが確認出来るので点火時期の他、タペット(バルブクリアランス)調整時にもここを使います。

タイミングホールのボルトは左側シリンダー下にあります。W1S/W1SAは17mmヘッドのボルトでW3は13mmヘッドになります。 プラグを外す事により圧縮が抜けキックが軽くなりますのでクランクを回転させる作業が楽に行えます

 

 

 

 

赤いマークが確認窓の中心、この状態が圧縮上死点より「5度」手前の位置になります。

点火時期は上死点で行われず燃焼伝播速度を考慮してこの様に上死点手前にて行われます

 

 

 

赤いマークを確認窓左側に寄せた位置が本来の「圧縮上死点」となります。

タペット調整時にはマークを左端に合わせて作業を行います


通常クランクを回転させる為キックペダルを踏んで作業を行いますが、メインスタンドを立てギヤを入れた状態で後輪を手で回転させてクランクを回す方法もあります

ポイントギャップ・点火時期、実際の調整方法~①

 

テスターの端子をプラス側・マイナス側をそれぞれを接続します。ベースプレートに付いた方から調整するのが基本です。

 

通常「黒」の配線が「1番」シリンダーとなります。この黒配線を固定しているボルトにテスターのプラス側・赤コードを繋ぎ(周りに接触しない様注意)、テスター黒コードをブレーカーケースに接続し(画像参照)、テスターのモードは抵抗・Ω位置の×1に合わせます。

 

ポイントが閉じている時は画像の様に「0」を指し、キックを踏んでクランクを回転させて点火時期位置までくるとポイントは開きますのでテスターの針は振れて抵抗値を示します。

これを利用・目安としてテスターにて点火時期の測定が可能となります。

針の振れている画像はポイントが開いた状態で導通が無くなった事を示しています。

★キックを踏んでクランクシャフトを回転させ、確認窓のセンターに赤いマークが来た時にテスターの針が振れれば点火時期が合っていると言う事です

 

 

ポイントギャップ・点火時期、実際の調整方法~②

 

手順としてはまず「ポイントギャップ」の調整から始めます分かり易い様に2本のドライバーをあてがった画像にて解説します。これで1番・2番各々のギャップ調整が可能です。軽く緩めた後マイナスドライバーにてベースを動かして調整します。

ポイントとカムの接点をカム山の一番高い部分に合わせて行います(ポイントが一番大きく開いた状態)

ブレーカー台板を左に動かすと(回すと)点火時期は速くなり、右に動かすと点火時期は遅くなります

~~~ベースプレートのセンターが出ておらず(旧車の宿命)、上下左右に動いてしまうのでその都度ポイントギャップが変わってしまうのがダブルの難点です。ですので点火時期調整後必ずギャップも再確認します。

ギャップ調整が終わったら「1番」側・黒配線の方から点火時期を合わせます(通常赤が2番シリンダー)。テスターを前述の様に繋いだらキックをゆっくりと踏み下ろしていくと・・・、上死点マークがのぞき窓の中心に来た状態でテスターの針が触れる(ポイントが開く)様にベースプレートを前後させて調整します。

1番が無事終了したら2番・赤コード側の測定に移ります。作業内容は1番の時と同じ事の繰り返しです。

★台板を左に動かすと点火時期は速くなり、台板を右に動かすと点火時期は遅くなることに注目して作業を進めます

【ポイント標準間隔】
最大間隔: 0.4~0.5mm
点火時期はどうやっても合わない場合があります。その時は「ポイントギャップ」を再調整してあげると合い易いです。基本的にマニュアル通りの適正隙間で行いますが実際の所、点火時期と言うものはそれではなかなか合いません。経験上殆どの場合が、広くしたり狭くしてやると点火時期の微調整(速い遅い)が上手く調整出来ます。