Z1/Z2から全ての『Z系』の泣き所~プラグホールのクラックを修理

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Z1/Z2~Z1000J/Z1000R プラグホールの修復について
Z1/Z2からZ1000J/Z1000Rまで共通して発生するダメージ部分を解説

Z1/Z2のみならず、Z750F,Z750D1,Z900,Z750FX/Z1000Mk2,Z1000,Z1R,Z1000J/Z1000Rの『Z系』全てに通ずるダメージ箇所です。

簡易修理から完全修復迄解説していますので参考にして下さい。

以前はZ1/Z2に多く見られた不具合ですが、現在ではZ系最終に近いZ1000J/Z1000Rにも多く見られる事象です。これだけ年数を経過している車両ですので使用状況によっては圧縮の抜けが発生している車両も少なからず確認されているのが現状です。
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プラグホールの「クラック」~エンジンを分解しないと確認不可

エンジンヘッドをオーバーホールの際、分解した時に必ず確認したいのがプラグホール周辺に伸びる「クラック」。最悪の場合ここから圧縮が漏れてしまい調子を崩すこともありますのでしっかりと修理したい部分です。

燃焼室のカーボンを落とすと確認出来ますので、ヘッドのカーボン落としに始まり、燃焼室洗浄作業は必至項目です。

本来の修理方法としては・・・。

  • まず最初に割れている部分を全て削り取ります。
  • アルゴンにて溶盛り・同素材のアルミを溶かし込んで盛っていきます。
  • 燃焼室形状に合わせて形を整えます。
  • プラグホールの角度を正しく計測しネジ穴を作ります。
  • バルブシートリングを抜き去って新しく行います。
  • 最後に熱がかかって歪みの出たシリンダーとの合わせ面を「面研」にて修正します。
~~~以上の作業で完全な修復となりますが、クラック箇所が1箇所であったとしても総費用は50000円を超えてしまいます。

修理費用を抑えての修復方法がありますので今回はこちらを紹介していきます。

状況によってはクラック部分を全て削り落とせないものですが、粗方の厚みを掘ってネジ山を埋め込むと言う手法です(ヘリサート・リコイルにも似た作業です)。

この修理作業ですとクラック部分を全て削り取る事は出来ませんのであくまでも費用を抑えた価格ありきの方法として参考にして下さい。

~~~「エンザート加工」と同じ手法です。オーバーサイズのネジ山を埋め込む方法です。価格は1/3で収まりますが技術の未熟な業者を選んでしまうとやり直しのきかない作業ですので要注意です(実績があっても専門的見地で見て失敗に近い経験が多いだけではその業者を選ぶ意味はありません)。

半数以上の車両で確認されるこのクラックですが、費用は掛かってもしっかりとした修理をすることが不安なく乗れる要素となります。バルブシート入換えと面研迄のメニューを組むのであればプラグホールのクラックもしっかりと診断して、割れているようであればアルゴンでの修正をお勧め致します。