Z1/Z2のブレーキフルード交換 ~Zの基本整備

Z-1
Z1/Z2,W3 フロントブレーキ・マスターシリンダーの整備
Z1/Z2  フロントブレーキ・フルード交換

時間の経過と共にブレーキフルードは劣化します

液色にあまり変化が無くても2年も経過している場合は要交換です。

 


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フルード交換と共にキャップとマスターシリンダーの清掃を

数年間キャップすら開けた事の無い車両は固着してしまってなかなか緩まない事もしばしば

一般のプライヤーやウォーターポンプ・プライヤーではキャップに傷を付けてしまいますので、専用のラバー付き・丸キャップ用の工具を使って回します。

画像の工具は『W』のオイルタンクキャップを外す時にも重宝します。

 

 

今回の様にマスターシリンダーがリプロ・複製品ですと作りも素材もチープでブレーキフルードに弱くすぐに腐食が始まります。最低でも半年に一回はキャップを開けて点検する事をお薦めします。

 

キャップがようやく外れたリザーブタンクです。
ブレーキフルードによって浸食された内部とネジ部分。これではネジが詰まってしまって回らないのも納得です。フルードも経年劣化・水分を吸収して変色しています。

 

同じディスクブレーキの650RS/W3についても同じ作業で整備が行なえます

 


清掃作業 ~粉状になったブレーキフルードを取り除く

小さめのマイナスドライバー若しくは精密ドライバーを駆使して清掃します
粉状のフルードと腐食部分を掻き出す様に綺麗にしていきます。リザーブタンク内のフルードを抜いてタンク内の汚れも一緒に落とします。真鍮製の柔らかいブラシを上手く使って清掃し、パーツクリーナーで拭いて完了です。
車体廻りへは最後に水をかけて洗浄しますが、なるべく外装には触れない様に燃料タンクはシートを被せて養生します。

清掃が終わったらブレーキフルードの交換をして作業終了です(場合によってはエア抜き作業が必要となります)。

整備上の注意点

本来(新車時点)ブリーダーサイズはレンチサイズ8mmですが殆どは交換され10mmになっていると思います。
その場合Z1/Z2・W3のブレーキキャリパーのブリーダーへのアクセスにメガネレンチを使うと、クリアランスの関係上工具の厚みで干渉しキャリパーボディに傷を付けてしまいます。
肉厚の薄いソケット(スナップオンなど)を使い一旦緩めてからスパナを使ってエア抜きをするようにして傷防止に努めます。

ここは精度の高いスパナを使う様にして下さい

前回ブレーキパッド交換時と同時にブレーキフルードまで交換し、油面合わせが完了している車両については現状の油面を測定しておき、フルードを新しい物に入れ換える時にその位置に油面を合わせるようにすると良いでしょう。