【ひ】 【B】
ビモータ/bimota 受注生産品のアルミタンク
「当時物」と呼ばれるものは樹脂タンクですので経年劣化でくたびれている物が殆どです。もともとタンク自体の肉厚も薄く強度的に問題があるのもそうですが、ここまで薄いとタンクがたわんで塗装が剝がれてしまう事もあるかもしれません。
今回のタンクは現代の技術で蘇ったとも言えるアルミタンクで錆とは無縁のメンテナンスフリーな製品です
タンク・シートの取り付け方法
外装セットを中古で購入される方も多いと思います。付属品が足りなかったりした場合の参考になればと思います。
タンクは爪をバッテリーバンドに挟み込んでの共締め固定です。
シート固定用カラーはM6・厚み10mmの物を使います。
シート取り付け用の付属品のステーはあってもボルト下に入るカラーが無い場合、M6の10mm厚のカラーを追加してステーを浮かせます。ボルトも標準値よりも10mm長い物を用意します。
タンクはバンド止めですが場所は違えど、これは純正タンクと同じ処方ですので問題ありません
シート後方はリヤフェンダーと共締めとなります。 画像の様なつば付きのカラーを使ってその上にM6-Φ20/8mm厚の市販品カラーを取り付けます。
ここで使っているつば付きカラーの厚さは12mmです。
シリコンガスケットを使い固定しておくと次の脱着時の整備性が向上します。
ここに使うボルトはM6で長さが50mmの物を使用します。
今回の外装はサイドカバーが「BEET製」ですのでその性質上、順序としてはタンクの次にサイドカバーを固定します
シートカウル内からボルトへアクセス、裏側ナットは「セレート」付きが良いでしょう。シートは3本のボルトで固定されますが、座面中央が取り外せるのでシートBOX内は物入として使えて便利です。
この車両ではシート下に「ETC車載器」が設置されています
bimota-KAWASAKI
このタンクはデザインが秀逸でセパレートハンドルに合わせたタンクの逃げが絶妙です。
今回の車両にもかなり絞り込まれたセパハンが付いていますが、トップブリッジ上にセットされています。
仮にトップブリッジ下にセットしたとしてもこのシボリ角度でタンクには干渉しません。ストッパー加工無しでセパハンを絞って取り付けできるのはこのタンク独特のデザインの為せる業だと思います。
メーターステーを追加して取り付け位置を上げつつ、更にメーターを寝かせているので漫画の「あいつとララバイ」のひとコマそのもの。
70年ルックにするのであればライトステーを下げ(ライト位置)メーターとの距離を大きく取って、ハンドルはトップブリッジ下にセットするとグッと雰囲気が高まります。