カブった感じのアイドリング不調やエンジンがかかり難い等の症状
オーバーフローしたりエンジンがなかなかかからなかったり、かかってもすぐに止まってしまったりと不調になってしまったら・・・。
何事にも原因があります
- エンジンがかかり難い
- 異常に吹けが悪い
- アイドリングしていてもしばらくすると止まってしまう
- オーバーフローしている
これらの症状が現れた時の原因は?
バッテリーを脱着後にこれらの症状が現れたのならば、「エアベントホース」の潰れによるものに間違いありません。
バッテリーメンテナンス後だったりキャブレターOH(オーバーホール)の後に不調になってしまったりと、このホースに触れてからおかしくなった事に気付いたらエアベントホースを確認・修正してみましょう。
「今まで快調であった車両が急におかしくなった」、「突然不調になってしまった」
というケースはほぼ間違いなくこれが原因です。何事もそうですが不調になる以前に何かをした記憶を蘇らせ、思い当たる節を考えてみる事が解決への早道です。
「エアベントホース」の正しい設置
エアベントホースとは
キャブレター中央から上方へ伸びているホースの事です。
左側サイドカバーを外すと確認出来ます。
クリーナーケースに貼られたラベルの指示に従ってホースを隙間に通してあげるだけの簡単な作業で修正は完了です。
ラベルが剥がれていて取り回しが分からない場合は画像にてご確認下さい。
全ての画像はクリックで大きく表示されます
クリーナーケースの上に沿わせてハーネス(配線)の下にくぐらせ、パネル固定用のボルト部分(向かって左側)の隙間から下方へと差し込んであげれば完了です。
ハーネスの上に通すとサイドカバーと干渉して、カバーが取り付けられなくなるので注意が必要です。
たったこれだけの事でバイクは不調になってしまうデリケートな部分があります
このエアベントホースが潰れてしまうとキャブレター・フロートチャンバー内の空気の逃げ道が無くなってしまいます。そうなると負圧式燃料コックから強制的に送られたガソリンはフロートチャンバー内へと流れることが出来ず、その一部はエアクリーナーボックス側へと流れ出ていきます。
- フロートチャンバー内に燃料が溜まらず燃焼室にガソリンが行かない
- エアクリーナーボックスから生ガスを吸い込む
この悪循環のメカニズムによりアイドリング不調・アイドリングしない、エンジンがかかり難い・かからないという症状が発生します。