Z1の再来・新モデルのZ900RSのマフラー交換詳細です。
(初代Z1の再来と呼ばれたのは『GPZ900R』、そう忍者です)
ラジエターの移動も無く交換作業は容易です
今回使用しますのは規制が通っていないレーシングマフラーです。
2年毎になりますが検査時に純正品へ戻す必要がありますので、作業が容易な事は嬉しいです。
配線を辿っていくと・・・、カプラーの位置は・・・。
~~~ちょうど燃料タンクの下に向かって配線は伸びています
何箇所かありますが、配線を固定しているリングを開放して線をフリーの状態にします。
右のサイドカバーを外すと奥まったカプラー群が確認出来ます。
タンク下・左寄りの位置で2つ並んだ黒いカプラー。
この右側(車体前方)のカプラーがO2センサー線です。
位置固定の為カプラーは車体ステーに引っ掛かっていますが、カプラーのロック部・爪部分に細長いドライバーを差し込み(右画像)、軽く配線を引くと簡単に抜き出す事が出来ます。
この方法を使えば燃料タンクを外さず短時間で配線を抜く事が可能です。
配線の通り道は写真を撮るなどして、取り付け時の参考になる様にしておきます
マフラーを外す前にO2センサーのネジは先に緩めておき、取り外し後に取り外す手順になります。
便利なロングドライバーは大小揃えておくと様々なシーンで活躍
以前「Z1」で8時間耐久を目指していたアサヒナレーシングさんの製品です。
各社の音を聞いて、車検非対応だけれどもこの音で決めたそうです。
朝比奈さんには過去に何度かお世話になっていますが(今回は持ち込み)、気の利いた作りと丁寧な仕上げが特徴で、毎回ワクワクしながら作業しています。
パイプ挿入時に「カジリ」防止でスレッドコンパウンドを塗る事もありますが、
エンジン始動後この繋ぎ目から噴き出してきます。
液体パッキンの方が良い事もありますが、慣れていない場合には後の清掃をしっかりするか無色の潤滑剤を薄く塗る事で対処可能です。
精度が良い製品は殆ど排気漏れがありませんが、ここに専用パッキンを指定するのはメーカーによりけりです。液体パッキン使用の場合には手早く組み立て・取り付けまで至らないと、硬化が始まり仕上がりが汚くなってしまうデメリットがあります。
集合部分へはまず①④番パイプを先に挿入。この後②③番パイプを組付けます。
スプリングはマフラーを車体に取り付けてからの方が引っ掛け易いです。
エキゾーストガスケットは1回のみ再使用可能
作業車両ではガスケットを再使用していますが二度目は必ず交換
当然のことながらガスケットは潰れて段が付いています。
汚れを綺麗に拭き取り、エンジン側へ裏返して装着します。
O2センサー側にも液体ガスケットを塗布、中間パイプにしっかりと固定します。
そのままでは音量が大きいので少しマイルドに
カスタムショップさんから販売されているインナーサイレンサーで同じチタン製です
こして見ると美しさを感じる製品ですが・・・、
専用品ではありませんのでサイレンサーは10mm程後方へ出てしまいます。
ですが取り付けステーの位置も大きく変わらず無理なく固定されます。
説明書きではこのサイレンサーによって「3db」前後の消音の様子です。
車検時に経験のある方ならばこの数値は凄い事とお分かりと察しますが、排気させたまま3db音量を下げるのはとても大変な作業ですので、これは良く考えられた製品です。
組付け後は各パイプが周辺に干渉・接触していないかを確認
【排気音参考動画】