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現行車の定番MOSFETは旧車に明るい兆し
半導体系では「モス・フェット」、バイク業界では「モスエフイーティー」と呼ばれている新素材です。
従来のものとは違う原理で動作するトランジスタとして 「電界効果トランジスタ」なるものがあり、その型が「MOS型」である事から「MOSFET」と呼ばれています。
難しい理論はここで必要ではありませんので簡単に説明をしています。理論からと言う方は「MOSFET」で検索すれば山の様に欲しい情報が出てきますのでそちらを参照して下さい。
ICレギュレターよりも高性能で理想的な作動
簡単に解説すると、これは一番の特徴ですがバッテリーへの充電性能が大幅に上がる事。
従来品はある程度エンジン回転が上がらないと充電供給されませんでしたが、この「MOS」は低回転から発動しますのでアイドリング電圧も安定し、交換してすぐに体感できる部品のひとつとして旧車必須アイテムになりそうです。開放式バッテリーを使っている車両へのメリットは、液が減りにくくなること(これは嬉しいですね)。それによってバッテリーの高寿命化にもなります。
ジェネレターで発電された電力を余すことなく・無駄なく使えるので理想的な作動です。
純正流用かキット購入か
Z1/Z2に使うのであれば、おそらくはヤマハ「R1」用の流用になると思います。カワサキとホンダも同タイプですがカプラーオンでなく本体からコードが出ていたり、また値段もヤマハよりも高額です。殆ど壊れる事はないものですがネットオークションで中古を買うよりも新品にした方が良いと思います(未だにネットオークションでも新品の半額以上での取引です)。
製造は日本国内メーカーの「新電元」製です(新電元は国内4メーカーへの供給をしている会社ですので信頼性が高く安心して使用出来ます)。
レギュレター本体とカプラー(これが結構高額)、そして専用のギボシ端子(これもスリーブと合わせて高額)と、必要部品を計算するとキットで出ている商品とあまり変わらない総額になります。
でもキットもDIY製も性能は同じですのでバイク弄りを楽しむのであればバラから揃えて作る事はかなり楽しい時間になると思いますし、完成後自車に取り付けて調子が良くなるとそれはもう計り知れない嬉しさになる事でしょう。
***2019年現在、ネットオークションで同カプラー2種+ギボシセットが「1100円」程で出品されています。上記URLからですと3倍近くしますのでこれはお値打ちセット情報です。
自作でここまで完成度が高く作れる
R1レギュレターは取付穴を「長穴」加工、ネット通販でカプラーを購入し配線を作れば完成!
・・・と書くと然も簡単ですが、意外と時間が掛かり楽しめちゃいます。
【レギュレターを表側から見て】
灰色カプラー: 3本「黄色線(AC)」
黒カプラー : 右側が「黒線(アース)」
左側は「白線(電源線)」
黒カプラー真ん中は使いません
白線先端は2個口ギボシ端子にして、黒線は6mm穴の接地用端子にします
配線の位置はこちらの画像を参考に
~~~配線の長さは敢えて記載していません。レギュレター本体をどこに設置するかで長さは変わりますので、それに合わせて作ってあげるのがベストです。
今回左側カバー内はウオタニSP2とETC車載器の2点が収まっている状態でしたので、純正位置と同じバッテリーケース下部に取り付けをしました。
Z1/Z2にETCを取り付ける記事は下記URLから参照して下さい