FCR33 キャブレターセッティング Z1編 ②~ジェットニードルの選定でパワフル&高燃費を実現!セットアップの手順を解説

Z-1 ~整備&改造
Z-1 FCRセッティング
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キャブレターのセッティング方法

一般的にスロージェット(パイロットジェット)・メインジェットの番手交換、
エアスクリューでの調整とジェットニードルのクリップ位置変更を指しますが
一番重要なのは『ジェットニードルの変更』です。
失敗すると走らなくなるのでは? と思われる方も多いと思いますが
実際に走らなくなる程の外れは殆どありません。
(→それでも吹け上りが重たかったり、薄すぎて吹け上がらない事は出てきます)

実際のセッティング手順

【メインジェット】
メインジェットは標準番手固定で、クリップ位置もなるべくセンター・3段目を外れない様に
ジェットニードルの変更でセットアップしていきます
【スロージェット】
スロージェットはエアスクリューを一番締め込んだ所から1/4回転ずつ戻していきます
そして一番回転の上がる所を見つけます
その戻し回転数が、1回転~2回転半戻しの範囲内になる様番手を変更します
例えば半回転で回転数が一番上がった場合はジェットは1番手上げ
3回転で一番上がるようでしたらジェット番手は下げると言った具合です
Z-1用FCRΦ33は標準が38番ですが、経験上42番~48番で理想的な1-1/2(1回転半)戻し
に合うはずです
【エアスクリュー】
一番回転が上がる所を見つけ、適正な番手のスロージェットに交換後
その位置から1/4回転程締め込んで完了。
なぜ締め込むのかと言うと、アイドリング状態のセットアップから、動的・回転が上がった時
燃料を少し増やしての調整とする為です。
各気筒毎に戻し回転は違っても当然の事で、むしろそれで合っています。
(→無理に4気筒同じにしなくてもバラバラでも良いのです)
【ジェットニードル】
主に太さを変えて燃料を濃くしたり薄くしての調整を行います。
太くするとニードルホルダーとの隙間が狭くなり、ガスは薄くなって
逆に細くすると隙間は大きくなりガスの量は大きく濃くなります。
その調整後『切り上がり』を変更してスローからメインへとの繋がりを調整します。
(→切り上がりとはジェットのパートの連携を繋ぐものと考えて下さい)
標準『FTM』でも大体は合いますが、クリップ位置をかなり下げないと3000~4000回転付近で
回転の谷が出来る事が多く、一番上までクリップを上げる場合もあります。
太さの変更範囲は太くも細くも2番辺りがベター(Z1Rに於いてはかなり薄くします)
それ以上大きくするとカブったりプラグが焼け気味になったりと不具合が出る事も・・・。
なるべくガスを多く送ってパワーをだす事も燃費重視にするかも好みで調整出来ます。
ハイカムなど使いますと、ニードル径を太くしても流入ガスは大きく取れますので
パワーが上がっても燃費向上が同時に行えます。

セッティングの要は『ジェットニードル』

谷を消すためにクリップ位置の変更を行い、ニードルを一番下まで下げると調子が良いと
他機種でも幾つかそんな話を耳にしました。
確かにそうなる事は多かったですが、実際は胡麻化しているだけで谷は解消されても
スムーズに感じるだけで実はパワー感が薄いものになっていたりします。これでは回転の繋がりが悪くなるばかりで調子良く感じても、実は本来の性能が発揮されていないのが実状です。
【標準『FTM』での解説】
F: テーパー角
T: 切り上がり
M: ストレート径
詳細はアクティブのページを参照して下さい
テーパー角はなだらかな方がスムースに、キツイと簡単な表現ですと2サイクルの様な
「うぅ~、パーーーン!」みたいな突然来るパワー感的な動き・・・、
と思いがちですがあながちそうでもなく、全開に向けてガス量は増やしていきたいのが本音で、
息つきが出来ない程度に多くのガソリンを送り込むために角度の大きな物も用意が必要。
ジェットニードルはクリップ位置をなるべくセンターにもっていきたいので切り上がりでその調整に臨みます。
谷は無くなれど繋がりが悪くなるのは本末転倒。
ストレート径は一番最初に行う変更点で、クリップ位置はその過程での微調整用にして下さい。
切り上がりとテーパー角はどちらが先と言うものではありませんが、
ストレート径が決まったら切り上がりを探り、最終的にテーパー角と合わせていくような形に
なっていくと思います。
切り上がりの探りはクリップ位置がセンターに来るように番手を前後で調整します。

セッティングまとめ

このように見ていくとジェットニードルだけでも数種類使うようになる事が分かります。
メインジェットはほぼ標準のままで良いです。
逆を言えばメインジェットとクリップ位置のみの変更、良くてエアスクリュー&スロージェット変更で「セッティング」しましたと言っている販売店は、キャブレターセッティングについての技術と知識は低いと判断出来ます
実際にはメインジェットも中間域まで影響しますのでとにかく俊敏にと言う場合は1番手小さくし、高回転・高速巡行を考慮して安全マージンをとるなどの場合は標準~1番手大きくて良いでしょう。
キャブセッティングはギヤ比設定とも関りが深いのでサーキット走行がメインの場合は更に奥が深く、コースに合わせた複雑な調整となっていきます。
クリップは何度か外すと緩くなります ここがガタつくとガス供給が不安定になります