ここではオイル漏れ時の対処方法・使用部品について解説しています
Zのオイル漏れ五人衆の一人
オイルシールを交換しても直らない物はタコメーターギヤのシャフト部分が擦り減って痩せてしまっているのが原因です(ここは社外品・リプロ品が販売されています)。
オイルシール交換はさほど難しくはありません
この様に小さいバイスで挟んで縦にした状態で行うと作業がし易くなります。
潤滑油を塗布した小さいマイナスドライバーを、オイルシールの隙間に差込みプラスチックハンマーで軽く叩き、隙間を徐々に広くしていきます。この動作を約半周程行い、最後はピックで引っかけてテコの応用で抜き取ります。コツはまずドライバー。新品ですと角が立っていてホルダー側に傷が付き易いので、使い古して角が丸くなった物がベストです。これが無い場合には耐水ペーパーで角を軽く落としてから使う事をお勧めします。
オイルシールの部品番号は「92050-075」、5年10月時点でメーカー在庫有りです。
今回使ったピックセットです。ブレーキキャリパーのOHでは特に重宝する工具です。
マスターシリンダーのリペアキット交換時など、サークリップ・プライヤーが入らないケースではこのピックで引っかけて取り出せます。また、キャリパーシール溝の錆もこれで綺麗に掻き取れるので、あると便利と言うよりも無いと作業になりません。
オイルシールの上下を確認してホルダーに押し込みます。シールには少量の潤滑剤を塗ってあげると挿入し易くなります。取り出しと同じ様にバイスで固定してシールよりも外径の小さい「ソケット」を使って(あてて)プラハンで叩く方法と、ホルダーを逆さまにして平らな面に置き、反対側をプラハンで叩いて挿入する方法があります。後者の方が簡単でシールを傷付けにくいかと思います。
シールのリップ部にはシリコングリスを塗布、シャフト側はオイル漏れ止め用の粉末タイプの潤滑剤を塗って組付けます。
リプロ部品に純正部品のOリングは使えません
現在2社で販売されていますが同じ物です。
ステンレス製で錆には無縁で良いのですが作りが悪く、純正の「Oリング」が使えません。
オイル漏れ対策にOリングが2本になっていますがこの溝に原因があり、Oリングの収まりが悪い様子で外径が大きくなってしまいます。それによってエンジン側の通し穴に取り付けは不可能です。
では叩いて無理に押し込むとどうなるか・・・?
答えは誰しもが想像する通りにリングの線径がせん断され、その部分からオイル漏れとなります。
サイズの合ったOリングを探してみる
このOリングの部品番号は『92055-1023』
同じZ1000Mk2のフューエルキャップに使われている製品です。
Z1に使用されるOリングの部品番号は『670B1510』
Z1000系、Oリングの部品番号は『92055-096』
~~~以上参考にして下さい。