Z1/Z2 シリンダーヘッドの再生産 ~重要! 発注前の注意点

Z-1
Z1/Z2 シリンダーヘッドの再生産
今年発表された嬉しいニュース ~Zシリーズのシリンダーヘッドの再生産

ついに『カワサキ』が旧車・フラッグシップモデルの部品供給に乗り出しました

今年(2019年)何かと話題性の多い川崎重工業。
鈴鹿8時間耐久・優勝、250ccでの四気筒エンジン搭載モデルの発表と今回の「重大発表」。

 『Z1/Z2用 シリンダーヘッドの再生産決定』

Zの泣き所でもある「シリンダーヘッド」
カムホルダーのネジ穴にダメージのある物が多く、そのせいでホルダー迄傷んでいる車両を相当数見てきました。ですので今回のこのニュースは本当に嬉しく衝撃的でした。

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カワサキ重工業からの発売

本製品はカワサキモータースでの販売ではありません

川崎重工からのリバイバル品です。その為販売も川重です。お付き合いのあるカワサキモータース販売店様に問い合わせました所「販売形態が特殊で川重管轄」との説明を受けました。
特設サイトよりの申し込みとなっていますので、販売店からの注文も個人からの注文も同じ様に特設サイトからの申し込みとなります(業販等一切ありません)。

 

詳細も発表になり話題性の高いニュースです。
色はZ1シルバーとZ1初期/Z2用、ブラックアウトの2種を用意。

『発売から約半世紀が経ち、旧車と呼ばれて久しいZ2/Z1ですが、現在でも多くのライダーから憧憬をもって愛され、レストアにより実走行が可能な美しい車両が数多く現存しています。当社は、Z2およびZ1のオーナー様のモーターサイクルライフスタイルをサポートするために、シリンダーヘッドの再生産を決定しました』 ~~~以上メーカーサイトより抜粋


特設サイトと受注申し込みサイトの2種

大きな会社ですのでサイトも複数あります

2019年3月に開設されたプレリリース用サイトと受注受付けの2種です。


川崎重工業】

歴史車Z2・Z1愛好家向けにエンジン部品(シリンダーヘッド)を再生産 | プレスリリース | 川崎重工業株式会社
川崎重工(KHI)の「歴史車Z2・Z1愛好家向けにエンジン部品(シリンダーヘッド)を再生産」をご紹介致します。川崎重工は船舶・鉄道車両・航空機・モーターサイクル・ガスタービン・ガスエンジン・産業プラント・油圧機器・ロボットなどの多彩な事業を展開する総合エンジニアリングメーカーです。

 

【川崎重工業株式会社 モーターサイクル&エンジンカンパニー】

https://www.heritage-parts.khi.co.jp/?_ga=2.268409294.1798604701.1575018232-763696401.1575018232

2種のサイトで相違部分有り ~内容を十分に確認の事

見る方によって内容が違いますので細部まで目を通さないとなりません

同じ会社のサイトで内容は「真逆」ですが、おそらくは後者特設サイトの方が正しいのでしょう。
川崎重工業側で控えめに『なお、内容は予告なく変更することがあります』と記述があります。

 【川崎重工業サイト】
  部品構成(以下部品を同梱)

  • カムシャフトブラケット
  • バルブおよびその周辺部品
  • タペット

 【川崎重工業株式会社 モーターサイクル&エンジンカンパニー】

部品構成

  • シリンダーヘッド本体
  • カムシャフトブラケット
  • ※ 当時の製造技術・製造法の結果として生じた細部の形状や表面の質感などを復元するものではありません。
  • ※ カムシャフトやシリンダーヘッドカバー、バルブ、タペット、ガスケット類などは含みません。

川崎重工業で最初の告知では「バルブおよびその周辺部品」・「タペット」までもが同梱されるとの情報でしたが、特設サイトに於いては「バルブ、タペットは含みません」とされています

バルブ廻り迄同梱と知らされた時点での26万円は安いと思いましたが、ヘッドとカムホルダーのみでの金額では伸びていた触手が引っ込んでしまうのが本音です。

再生産ヘッドと同額でカムホルダー穴のリコイル修正、面研、バルブガイド製作入換え、バルブシート入換え、バルブ新品。これらのメニューが行えます。

カムホルダー・ダメージへの修正には「リコイル」

 


また、その他の車種についてのコメントも川崎重工業サイトでは、
『なお、シリンダーヘッド以外の部品、Z2・Z1以外の歴史的なモデルの部品については、今回の再生産に対するオーナーの声などにより、検討する予定です。』
~としていますがモーターサイクル&エンジンカンパニーでの「
よくある質問」欄にて

「他の歴史車の欠品部品の再販予定はありますか?」の質問に対しての返答を
『現在、販売および再生産計画もありません。』
と回答・・・。

この事から間違いなく当初案内していたバルブとその周辺部品の同梱は無いと思われます

2019年秋に受注開始の予定でしたが12月現在で未だ始まっていない状態です。
この間にヘッドとカムホルダーだけの製品内容に対しての金額、26万円を支払うのか十分に検討したい所です。

過去にW650やスーパーシェルパでのオプション部品の公開に印された物がついに販売されなかった事実もありますので、「川崎重工業」と言う会社の体制を知っている私としては今回も複雑な思いで考えているところです。

 

とても嬉しい再生産なのですが、まずは慌てずに周辺部品の件も踏まえて冷静に考えて結論を出す事が正解だと思います。


サイトで告知していた受注時期は12月に入り、先月までの予定・秋頃から12月中旬へと変更がありました