Z1/Z2,W1S,W1SA,650RS/W3 乗っていなかったバイク ~エンジンがかからない時の対処法

W3
ZとWシリーズ ~放置からの再生・再始動方法
Z1/Z2,W1S,W1SA,W3 放置車両の復活・再生術

オートバイは1~2か月も乗っていないとエンジンがかからなくなる場合があります

バッテリー正常、放置前までは快調。そんな車両でも乗っていなかった時間が長いとエンジンはかからなくなってしまいます。
特に夏場はキャブレターに溜まっているガソリンが傷みやすく、短期間でもエンジンがかからなくなる事があります。

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Zシリーズは古い燃料を抜く事から

乗っていなかった「Z」はまずキャブレターから燃料を抜きます

Z1/Z2に代表される「Z系」はキャブレターボディ下・フロートチャンバーに燃料を排出するドレンボルトが装備されています。
ここから傷んだ古いガソリンを抜いてからエンジン始動に臨みます。

車両を直立から左右に傾けて、フロートチャンバー内の燃料を隅々抜き去ります

必要があればバッテリー液も補充し、充電をしておきます。

Wシリーズの基本はまずバッテリーから

Wシリーズはバッテリーが弱いと火花も弱く、エンジンはかかりません

しばらく乗っていなかったのなら最初の整備としてまずバッテリーの充電から始めましょう。

充電不能な場合は新品に交換となりますが、高くてもしっかりとしたバッテリーメーカー品を使う事を推奨します。

 


キャブレターに燃料を呼び込む

キャブレター内の古い燃料を抜きコックをONにしてもガソリンが来ない事も

これはフロートバルブが軽く固着して燃料が流れてこない事によるものです。
ドライバーの柄を使ってキャブレターを優しく「コンコン」と叩いて振動を与えてやると解消されます。

Wシリーズはフロートチャンバーにガソリン排出用のドレンボルトはありませんので、キャブレターを外すかフロートチャンバーのみを外すかのどちらかの作業で抜かないとなりません。

 


時間の経過でオイルが下がりきると圧縮不足に

エンジン内部のオイルは重力によって隅々までが下に落ちていきます

オイルが下がりきってしまうとシリンダー内の気密が保たれずに圧縮不足を引き起こし、エンジンがかからない・かかり難い事象となります。

 

解決方法としてプラグを外しオイル差しで燃料を少し落とすか、潤滑剤をスプレーする事で圧縮を保たせます。

ポイント未点火 ~電源ONでもスパークしない

メインスイッチがONでも電気が来ない?

ZシリーズとWシリーズ、どちらもポイントカバーを外して火花の確認をすると火が飛んでいない様子で、マイナスドライバーでポイントに触れてもスパークしない事があります。
この場合はポイント接点部分を磨いてみるのもそうですがまずポイント間に電気を呼び込む為に、マイナスドライバーでカチャカチャと接触させてスパークさせる事が大事です。この時メインスイッチは「ON」で行い、電気が来るようになったらスイッチは「OFF」にしてポイント確認・調整に移ります。

ドライバーとポイント間で接触する為、ここで火花が発生しますので目視で十分に確認出来ます

 

 


エンジンがかかっても十分な整備を

前述の作業でエンジンはかかる様になった事と思います。
それでもしばらく置いてあった車両は乗り始めは調子が悪い事が多いので、その他周辺整備が必要になります。
オイル・プラグ等はこの時一緒に新しくする事が望ましいでしょう。
タンク内の錆の確認や水抜き、フロントフォークからのオイル漏れやクラッチの錆による張り付きなど、数え上げたらきりがない程の項目があります。
放置時間が長いとオイルシールを含むゴムシール類は硬くなり再生不能となります。
乗らない期間が多くなりそうな場合は事前の準備が必要です。

 


 

社会人ともなると継続して乗り続けるのは難しいのですが、旧車は出来る限り定期的に動かしてあげるのがコンディションを保つ秘訣です。
乗る度にキャブレターOHなどとなってしまうと毎回溶剤でボディが溶かされてしまうので、貴重なキャブレターはすぐに使い物にならなくなってしまいます。