シグナスXの整備 ~グラフィック・ステッカーの貼り方

【さ~そ】
グラフィックステッカーの貼り方を解説 ~シグナスX編
シグナスXを題材にグラフィック・ステッカーの貼り方を解説

グラフィック・ステッカーはカウルと別売り

メーカー・車種問わずカウルとステッカーは別売りだったりします。
多くはステッカーのみの設定と合わせてカウルに貼られた状態で販売されています。

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グラフィック・ステッカーについて

グラフィックは数種類が複合されて貼られている事が多い

その為台紙はカウル形状に合わせた形で位置合わせし易くなっていて、一部が隣のステッカーの案内型紙になっている親切な設計です。

グラフィック・ステッカーの貼り方 ~位置合わせ編

貼り方は直接型と水滴型の二通り

台紙からステッカーを剥がしてそのままじかに貼る直接型と、洗剤で溶いた水をスプレーして位置合わせをし、ヘラで気泡を追いやる方式の二通りの方法があります。

   【貼り付け作業のあらまし ~位置合わせ】

 

まず位置合わせに台紙ごとカウル表面にあて、マスキングテープで固定します


 

 

台紙の縁がカウルの端面に合う様になっているので、全ての方向で合う所を探してテープで固定します。

 

下側はカウルのエッジに沿う様に台紙がカットされています。


グラフィックステッカーの台紙は良く考えられていて、隣にくるステッカーの位置合わせもこの台紙が案内となっています。

水滴型で貼る場合の位置合わせは台紙から剥がして貼り付けながら行いますが、台紙から剥がす前段階で位置決めを行っておかないと隣のステッカーの位置が分からなくなります。

 

水滴型の場合気泡が入り難かったり貼り付け位置の修正が効く利点がありますが、カウル側にマーキングをしておかないと最終位置が分からなくなってしまうと言うデメリットがあります。

サンプル車両の場合、先に下側にあるエンブレムを貼り付けてから赤いグラフィックを貼るのが正しい順序かも知れません。


グラフィック・ステッカーの貼り方 ~貼り付け編

ここからは「直接型」での貼り方を解説しています

貼り付け方のコツが分かれば気泡もゴミも入らず、位置もピタリとあった所に貼り付ける事が可能です。

   【グラフィックステッカーを貼る ~直接型】

位置合わせを行い下側エンブレムを先に貼り付けた状態です。位置合わせの前にカウル表面を脱脂したら、静電気防止の為濡れ布巾で表面に残った埃やごみを拭き取ります。
(横に数本貼られた固定用のマスキングテープの位置。これには訳があり後程解説します)


 

 

まず台紙の下側をステッカーが現れる部分までめくります。


 

 

グラフィック部分が3~4cm程度現れる部分で台紙をカットします。

横一直線にマスキングテープを貼って固定しているのは、台紙をカットするのに左右にブレないようカットする直近を押さえる為の作業なのです


 

 

気泡が入らない様にゆっくりとカットした方から元の位置へとステッカーを戻していきます。
(ここでは上方から下方へ)
この時、親指の「腹」で衷心から外へなぞる様に台紙を剥がした部分をカウルへと押し付けていきます。


 

 

 

下方の貼り付けが出来たらマスキングテープを外し、残った台紙をカット部分からめくります。

台紙がめくれたら先の方法と同じ様にステッカー中心から気泡を外へ追いやるつもりで、親指の腹を使って下から上へと徐々に貼り付けていきます。
台紙を剥がすのではなくステッカーを貼り付けつつ台紙がめくれて行くと言うのが正解な表現です。


 

貼り上がったら台紙の裏面を使って(滑りが非常に良い)もう一度ステッカーを押し当て、最後まで気泡が残らない様に綺麗にしっかりと貼りつけます。


 

ステッカーを貼り付けられたら表面の保護シートを剥がして完成です。

グラフィックの貼り付けは慣れが必要です。
経験が無いと曲がってしまったり、気泡がステッカー下に残ったままだったり。
何事も下準備が大事で、ステッカー貼り付けでは位置合わせと脱脂そして埃の除去が重要です。
それらが出来れば作業の半分が終わったと言っても過言ではありません、十分に気を遣い妥協無く確実な作業を行いましょう。