原付スクーターのエンジンオイルの乳化~発生のメカニズムと対処方法

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原付スクーターのオイル管理
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原付スクーターの推奨エンジンオイル

イルの乳化発生メカニズム。ヤマハ・ョグ、ホンダ・ィオ、ウディ、スズキ・ッツ。
各メーカー問わず全ての車種・排気量で起こり得る事象です。

オイル交換の度に乳化しているのは?

まめにエンジンオイルを交換している原付スクーターですが、交換の度に乳化して白っぽく変色しています。

どこの販売店でも見られる光景ですが、「もっとこまめにオイルチェンジをしないといけません」と勧めるのは正論かもしれませんがもう一つ大事な事があります。

定期的な交換はもちろんの事しっかりとしたオイルを使う

ずばりエンジンオイル乳化の原因はクランクケース内の「結露」。夏場には見られないこの現象。

 

水分と混ざりあって白く乳化しています。

こうなるとオイルの役目は果たせません・・・。

 

寒い時期になるとこの現象は現れ、駅迄通勤仕様の原付に多い症状でエンジンをかけ暖機も殆どせず1~2km程の駅までの距離を走るだけの車両に限って見られる事象です。発生のメカニズムはエンジンの熱によりクランクケースが暖まりだすと内部で結露が起こりそjの水分・水滴はエンジンオイルと混ざります。通常寒い季節は全ての自動車・オートバイでそうなりますが、走る距離が短いと当然エンジンオイルを含めたエンジン自体が暖まりきらないうちに目的地へと着いてしまいます。そうすると水分はエンジン熱で気化してオイルから抜ける事が出来ずにそのままオイル内に留まり、やがてオイルと混ざりあってしまう事になります。それが「乳化」と呼ばれるものでオイルを短期間で駄目にしてしまう一番の原因です。

冬場で大体30分程乗るとエンジンから水分は抜けていきますが、どうしても駅までの短い時間の中では水分は溜まる一方です。なので寒い時期はこまめなオイル交換も必要ですが、しっかりとしたオイルを使う事を前提としたオイル管理が大事です。販売店の多くは原付用に用意した最低限度の品質しか持たないオイルを使っているという情報をよく耳にします。これではエンジンの特に弱い「スマートディオ」と「ズーマー」にとっては命取りになり兼ねません。

オイルの銘柄で乳化を防ぎエンジンを守る

通勤用の自転車代わりの原付と思われるかもしれませんが・・・。

エンジンが壊れて多大な出費・買い替えでの出費となってしまっては後の祭り。
今ある「大事な」通勤・通学車両を大事にしましょう、そして維持費としてせめてエンジンオイルだけはしっかりとした物を使って良いコンディションを保ちましょう。

「オイルの乳化」を防ぐ為の手段は・・・?

 

 

あります。
オイル粘度を下げて撹拌抵抗を少なくする事によってこれは防ぐ事が可能です。
但しどんなオイルでも良いかと言うと答えは「NO」です。
しっかりとしたオイルを選ばないと抵抗が落ちるだけでエンジン寿命を単に短くするだけです

 

 

お薦めと言うよりも粘度を落として撹拌抵抗を減らし尚且つエンジン保護に努めるのであればオイルの種類はこの2種に限定されます

 

 


原付・50ccではありますが生命線のエンジンオイル、中型から大型バイクで使われるような油膜のしっかりとしたオイルを使う様にしましょう。バイクの保全だけでなく乗って調子の良さが体感出来る・乗っていて楽しくなる程の性能が実感出来ます。結露によるオイルの乳化は冬場だけですので、冬場のみの使用でも良いのですから・・・。